30個の指輪だ。


恋愛の始まりは偶然が必要だ。

同志社大学の食堂に行く階段でハンカチを

落とした。

拾ったj女子学生が笑顔で

”新しいナンパほうですか”とハンカチを拾って

声を掛けて来た。

落としたハンカチが旅行中で汚かった。

ハンカチの汚さを恥じた私は短く

礼を言って食事もせずに学食を出た。


今、思えば・・・


偶然が恋愛の大切なきっかけとなることを

ジジイはジジイになって知った。

若い女性が暗示にかかりやすかったり、

偶然に弱いのは、多くの本に書いてあったが

実感するまでにジジイになっていた。


立たなくなる前にが理由で

キャバ嬢引っ掛けの偶然を装うために

キャバ嬢の誕生石の指輪を購入したのだ。

買いすぎてキャバクラに行く金が無くなり、

今、30個の指を持っているが

公開したくない秘密情報だ。