こんにちは。

声と話し方で人生を変えるトレーナーむくもとゆうこです。

 

「外郎売」をご存じですか?

アナウンサーや声優、俳優などが、滑舌練習のために使う文章です。

 

元々は歌舞伎の台詞です。

二代目市川團十郎が「外郎」によって持病の咳が止まったことで、

役者生命が伸びたので、その感謝を込めて作ったのが「外郎売」だと言われています。

初演は1718年、今から300年ほど前です。

「ういろう」というのは元々中国から伝わった薬で、今でも小田原の外郎家が作っています。

 

この「外郎売」の台詞には、言いにくい言葉がたくさん並べられています。

それを立て板に水のようにまくしたてるのが評判になったのですが、

その後、ながい間上演されていませんでした。

 

それを復活させたのが、十二代目市川團十郎。

1980年に再演されました。

それから、声のプロを目指す人は、必ずと言っていいほどこの「外郎売」の練習をします。

 

私が教えているアナウンススクールでもやりますし、

声優専門学校では、1年生は夏休みに間に「外郎売」をすべて暗記するという宿題があります。

あちらでもこちらでも、滑舌練習には「外郎売」と定番になりました。

 

私が教えるストアカオンライン講座でも、1年に1度は「外郎売」を取り上げています。

滑舌練習をしたい方には大変人気があります。

 

始めはなかなかスムーズに読むことが出来ません。

でも何度も何度も声に出して読んでいると、滑らかに言えるようになります。

そうすると気持ちが良くなります(笑)

そして、毎日練習するうちに勝手に次の言葉が出てくるようになります。

(口が勝手に動きます)

 

なので「外郎売」は1度でおしまいではなく、何度も何度も、できれば1日一回、

声に出してみてください。

お風呂の中、寝る前がおススメです。

スラスラ言えるようになるころには、普段の話し方も滑舌が良くなり、

より伝わりやすい声になっていると思います。

 

最初から最後まで1度も噛まずに言える!

これが最終目標です。

噛まずに最後まで読めたら気持ちがいいですよ!

ぜひ、挑戦してみてください(^^♪

 

参考までに、私がYouTubeで呼んでいる「外郎売」です。

チャンネル登録もよろしくお願いします。

 

 

こんにちは。

声と話し方で人生を変えるトレーナーむくもとゆうこです。

 

 

アナウンス学校で、アナウンサー志望の大学生たちを教えています。

先日、学校に入ったばかりの学生たちに自己紹介をしてもらいました。

 

 

最初に当たったA君、

いきなりで、かなり緊張気味。

え~、私は○○大学△△学部の○○○○です。え~、趣味は・・・。

え~、アルバイトは・・・・・・。え~、将来は・・・・・・。

え~、よろしくお願いします」

 

 

1分ちょっとの自己紹介でしたが、文章の始めに必ず「え~」という言葉が入りました。

B君に、A君の自己紹介について聞いてみると、

「「え~」が9回入っていました」と、なんと数えていました!

まぁ、それくらい気になったということでしょう。

 

 

「え~」「あの~」「えっと」などの言葉をフィラーと言います。

元々は、建築用語で「隙間を埋める部材」のこと。

 

 

言語学では、「次の言葉を選んでいる間の隙間を埋める言葉」でしょうか。

もちろん、絶対に言ってはいけないわけではありません。

 

 

でも、フィラーが癖になって何度も言ってしまうと、B君のように数える人が出てきます。

そうなると、もう内容なんて聞いていません。

せっかく良い内容であっても聞いてもらえないのなら、こんな残念なことはありません。

 

 

A君の場合、B君に指摘されて「え~、そんなに言ってましたか?」←ここでも「え~」が💦

まずは、自分で気が付くことが大切です。

そして、気が付いたらなるべく言わないように我慢してみましょう。

 

 

始めはなかなか難しいと思いますが、言いそうになったら黙ります。

黙ると間が開きますよね。

この「間が開く」のがこわいと思ってしまう人が多いのですが、

間はむしろ開けてください。

 

 

聞いている人は、初めて聞く話を理解しながら聞いています。

間があった方が理解しやすいのです。

 

 

話す人は間がこわくて、間を埋めようとしますが、

焦らなくても大丈夫です。

 

 

もし、自分がいつもフィラーを言っていることに気が付いたら、

ぜひ、2回に一回は我慢してみてください。

だんだん減ってくると、より伝わりやすい話し方になっていきますよ。

 

 

 

 

6月18日(日)に東京で対面講座をします。

神田駅からすぐの会場です。

対面でしかできないこともやりたいと思っています。

ぜひご参加ください爆  笑

 

 

 

 

こんにちは。

声と話し方で人生を変えるトレーナーむくもとゆうこです。

 

「ペップトーク」をご存じでしょうか?

元々は、アメリカでスポーツの試合の前にに監督やコーチが選手を励ますために行っている

短い激励のスピーチのことです。

 

「pep」というのは、元気、活力という意味があり、ペップトークは自分や相手のやる気、

集中力を引き出すためのコミュニケーションスキルでもあります。

 

ペップトークの込み立て方としては、

1、受容(事実を受け入れる)

2、承認(とらえ方変換)

3、行動(してほしい変換)

4、激励(背中の一押し)

 

となります。

 

WBC決勝のエンジンでの大谷翔平の32秒の名スピーチが見事にこれに則っています。

 

 

 

僕から一個だけ。「あこがれるのをやめましょう」。

1、受容

ファーストにゴールドシュミットがいたり、

センターを見ればマイク・トラウトがいるし、

外野にムーキー。ベッツがいたり、

野球をやっていたら、だれしも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。

2、承認

あこがれてしまっては超えられないので、

僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、

3、行動

今日一日だけは彼らへのあこがれを捨てて、

勝つことだけ考えていきましょう。

4、激励

さあ、行こう!

 

 

どうですか、本当に見事ですね。

だらだら言わずに、短い文章で心をわしづかみされてしまいます。

「あこがれるのをやめましょう」の中にも、相手へのリスペクトがあふれていますね。

 

私たちも、ちょっとやってみませんか?

ペップトークは、自分自身を励ますこともできますよ。

 

がんばれ!私!!チュー