こんにちは。
声と話し方で人生を変えるトレーナーむくもとゆうこです。
小学生の時、作文の書く時、
「起承転結で書きなさい」
と先生から言われた記憶はありませんか?
起承転結で作る文章を、四段構成法といいます。
(4つの段階でできているものが四段構成なので、
必ずしもイコールではないのですが)
作文、小論文、小説、ドラマ、落語もこの四段構成法、
起承転結でできていることが多いです。
元々、この起承転結は、中国の漢詩の形式から来ています。
4行でできている詩のことを「絶句」といいます。
杜甫の有名な詩に「絶句」というタイトルのついた詩がありますね。
その形式が日本に伝わっったことで、
私たちは学校で起承転結を学んだのです。
ヨーロッパなどは、三段構成法が主流です。
例えば、お芝居やバレエも3幕ものが多いですよね。
さて、この起承転結で作り上げる文章は、
ビジネスでも使えると思いますか?
「ビジネスは結論が先だから、起承転結は使わないでしょう。」
と考える方も多いかもしれませんね。
でも、ビジネスは常に結論が先、というわけではありません。
上司に商談の報告をするときに、
「今日は道が混んでいて、先方との約束の時間に遅れるのではないかと心配しましたが…」
などと、細かい事情から話をしたら、確実に
「結論から言え!」
と怒鳴られるかもしれません。
でも、じっくり時間をかけて関係を築きながら商談をしたり、
お客様にセールスをして商品を買ってもらいたい時に、
いきなり「買ってください」と結論から言うわけにはいきませんね。
起承転結で伝える四段構成法の話し方は、
結論に向かって積み上げていく話し方です。
聞いている人をワクワクさせることができれば、
「買ってください」という前に、
「その商品が欲しい」と言ってもらえるかもしれません。
起承転結で、工夫するポイントは、やはり「転」だと思います。
ここで、いかに話が飛ぶかが重要です。
ここは、聞いている人をハッとさせる、ワクワクさせる個所です。
そして締めくくりの「結」で、いかにすっきり着地するか。
落語でいえば、オチ(サゲ)の部分です。
「「転」の部分で横にそれたように感じたけど、なるほどそう収まったか」
と思わせればこっちのものです。
私たち日本人のDNA?にしみ込んでいる?起承転結を使った四段構成法は
小学生のものだけではありません。
上手に使えば、とても役に立ちますよ。
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