こんにちは。

声と話し方で人生を変えるトレーナー、むくもとゆうこです。

 

学校で、国語の時間に音読をするとき、

『「、」は1拍、「。」は2拍あけて読みましょう!』

と、習った方はいらっしゃいますか?

 

私が、生徒さんに尋ねると、結構いらっしゃるんです。

確かに、間(ポーズ)は大事です。

早口で読みがちの人が多いので、

間を開けて読むことは重要です。

 

「。」句点は文章の終わりにつけますので、

ほぼみなさん、同じところに付けるでしょう。

 

しかし、「、」読点は、書く人によってつけるところが異なります。

やたらに「、」を打つ人もいれば、殆ど「、」がない文章を書く人もいます。

 

そして、「、」のポーズの時間はすべて同じでしょうか?

 

今朝の、ストアカ講座の中で、小川未明の「野ばら」をテキストに使いました。

その中に、

「たとえ耳を澄ましても、(1) 空を眺めても、(2) 鉄砲の音も聞こえなければ、(3)黒い煙の影すら見られなかったのであります。」

という文章があります。

3か所に読点が売ってありますね。

 

これを、同じ長さの間を開けて読んでしまいがちですが、

意味を考えると、「たとえ耳を澄ましても、空を眺めても」と「鉄砲の音も聞こえなければ、黒い煙の影すら見られなかったのであります。」と2つに分かれます。

 

ですから、(1)(3)の間の長さより、(2)の間を長くとるほうが意味が伝わりやすくなります。

すべて同じ長さの間になると、意味がプツプツ切れて、かえってわかりにくい文章になります。

 

ぜひ、より中身が伝わるように、句読点の間に長さを考えてみてください。

 

YouTube「大人の朗読」夏目漱石「こころ、下、先生と遺書」をアップしました!!

なんと、5時間40分ほどあります💦

どうぞ、何か作業をしながらBGMとしてお聞きください。