こんにちは。
声と話し方で人生を変えるトレーナーむくもとゆうこです。
私の尊敬する方のおひとり、ひきたよしあきさんの新しい本が出版されました。
ひきたさんは、博報堂フェローで、スピーチライターでいっしゃいます。
ひきたさんの本を読んだり、ボイシーを聞いたり、スクーを受講したり、FBでもお友達になっています。
先日は私の名前「友子」の「友」についてのメッセージをいただきました。
ひきたさんの新しい本は、『人を追い詰める話し方 心を楽にする話し方」』です。
オンラインや対面で500人以上の声を集め、なぜことばが伝わらないのかを取材し、
議論を重ね、そこで導き出した回答を一冊の本にまとめた本です。
ことばを扱う仕事をしている私にとっては、とても興味深い内容です。
ひきたさんは、「北風ことば」「太陽ことば」というネーミングをつけて、
わかりやすく解説してくださっています。
例えば、部下が何かでミスをしたとき、上司が部下に向かって
「こうなると思ったよ」「だから私は言ったんだ」
なんてことを言われたらショックですよね。
「そんなことおっしゃいましたか?」と反論したlくなります。
これはまさに「北風ことば」ですね。
もちろん「太陽ことば」というのは、暖かくて、寛容で、
気持ちを楽にしてくれることばのことです。
「冷たい風で人を動かそうとする人」「自分を守ろうとする人」っていますよね。
最も厄介なのは、自分では「太陽ことば」を使っているつもりでも、
相手にとってはそれが北風のように感じる時です。
そんななかで、ひきたさんは「がんばれ!」について言及しています。
「がんばれ!」という言葉、あなたはよく使いますか?
もちろん相手を励ますために使うのですが、
自分が「がんばれ!」と言われてプレッシャーに感じたことはないですか?
私もがんばれの使い方は難しいと以前から感じていました。
大きな災害があり、家や家族も失って、気力をなくしている人に、「がんばれ!」と励ますのはどうでしょう?
「あなたなんかに私の気持ちはわからない」と、かえって反感「を持たれてしまうかもしれません。
でも「がんばれ!と励まされたことで、がんばれました」という人が多いことも事実です。
では、どういう場合に「がんばれ!」を使って、
どういう場合には「がんばれ!」を使わないほうがよいでしょうか?
その答えとして、ひきたさんは以下のように言っています。
「相手が自信を持っているときにはがんばれと言ってもいいが、
相手が自信がない時、不安な時にはがんばれと言わないほうがいい」
なるほど!なんだかすっきりしました。
「絶対に試験に合格するぞ!」と意気込んでいる人には「がんばれ!」って声をかけてあげると、
それだけで自信が持てますね。
不安を抱えている人には、
むしろ「あんまりがんばりすぎるなよ」という言葉のほうが、心にしみるかもしれませんね。
相手の心が楽になる言葉を選んでいきましょう!
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活舌練習のために、ぜひ挑戦してみてくださいね