こんにちは。
「話す声「聴く声」のトレーナーむくもとゆうこです。
今日は母音の無声化についてです。
日本語は、本来1音1音に母音の響きが残ります。
しかし、ことばを続けて発音すると、
無声子音と無声子音に挟まれた母音が、
口構えだけ残って音が自然に消える現象が起こってきます。
これを母音の無声化と言います。
「聞く」ということばを続けて10回言ってみてください。
KⅠKU KⅠKU KⅠKU ・・・・・・
スピーディにいうとKⅠKUがだんだんK(Ⅰ)KUと、
Ⅰの音が消えていくのに気が付きませんか?
つまり、KⅠのⅠはイという口構えはしていますが、
KUへ続くとき、Ⅰの音がほとんど聞こえなくなります。
このように、アイウエオの母音のうち、
もともと口の開きが弱い〔イ〕と〔ウ〕が、
無声子音の影響を受けて自然に消えるのを無声化と言います。
【例】
草 KUSA
K(無声子音)とS(無声子音)に挟まれたUが自然に消えて
「K(U)SA」と無声化します・
北 KⅠTA
K(無声子音)とT(無声子音)に挟まれたⅠが自然に消えて
「K(Ⅰ)TA」と無声化します
好き SUKⅠ
S(無声子音)とK(無声子音)に挟まれたUが自然に消えて
「S(U)KⅠ」と無声化します
一般的に無声化が起こるのは次のような場合です。
(1)カ行、サ行、タ行、ハ行、パ行、つまり「k・s・t・h・f・p」の
無声子音に挟まれた母音ⅠとUが脱落する
(2)ことばの終わりの「~です」「~ます」や、
「書く」「立つ」「その日」などが文末にあるとき、
最後の母音ⅠとUが消える
母音の無声化により、ことばは歯切れよく軽快に聞こえます。
ただし、「利き手」「ピクピク」「など無声化が連続して起こると、
発音が不明瞭になる場合もあるので注意が必要です。
■ p i k u p i k u 無声子音に挟まれた i は無声化しますが、
u は無声化しません。
連続して無声化があるときは、交互に無声化します。
※ 次の文章を発音してみましょう。
録音して聞くとよくわかります。
アンダーラインのところが無声化する箇所です。
① 花屋で菊(キク)を買い、デパートで櫛(クシ)と靴(クツ)を買いました。
② その企画(キカク)について質問(シツモン)があります。
③ 作品発表会(サクヒンハッピョウカイ)を心待ちにしています。
④ 特徴(トクチョウ)のある独特(ドクトク)の口調(クチョウ)で話しています。
⑤ すてきな服(フク)を着て、ピカピカに磨いた靴(クツ)を履いた人(ヒト)です。
⑥ 手紙を書く。試合に勝つ。
無声化って関西人は弱いんです。
昔は苦労しました💦
無声化ができると、シャープで洗練された感じ、
ちょっと都会的なシュッとした感じに聞こえますよ
ここまで読んでいただき、ありがとうございました