発声についていろいろと書いてきました。
ここからは発音の話をします。
まずは、母音ついて。
日本語は母音が中心の言葉です。
ア、イ、ウ、エ、オという5音が、日本語の母音ですが、
それ以外は子音+母音の組み合わせからなっています。
たとえば、“カ”という音は“k”という子音と
“ア”という母音が一つになってできたものであり、
カ行以下の音は、すべて子音+母音の形で、
どの音にもすべて母音が含まれています。
ことばの最後は、「ン」以外はすべて母音で終わります。
これは日本語の大きな特徴です。
母音で終わる言葉が多い言語を
開音節のことば、
子音で終わることが多い英語やドイツ語などの言語を
閉音節のことばと言います。
たとえば、
犬: INU DOG
猫: NEKO CAT となります。
口が開いたままで言葉が終わるということは、
そこに母音の響きが残ります。
日本語の母音の響きはとても美しいので、
母音を正確に発音することが
日本語の発音全体を美しくする決め手になります。
5種類の母音アイウエオは、口の開き方、
唇の形、舌の上下前後の動きによって作られます。
舌や歯は口蓋には触れません。
一般に口の開け方が十分でないことが多いので、
口を大きく開いて、それぞれの母音を正確に発音するようにしましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました