息を吸うときは、
鼻から吸いますか?
それとも口から吸いますか?
「そんなこと意識したことはありません」
という方、多いですね。
人間は食べなくても2~3週間は生きていられる。
水を飲まなくても4~5日生きていられる。
でも、呼吸をしないとわずか数分で死んでしまいます。
生きるためには、食べ物よりも、水よりも
まずは呼吸が必要です。
ところが呼吸は当たり前すぎて、
あまり意識することがありません。
まぁ、空気はタダですからね。
私たちは、健康のために少しでも身体によい
食べ物や水をを選んでいるのに、
もっと大切な呼吸について無自覚なのは不思議です。
自分がどんな風に呼吸をしているか、
意識するところから始めてみてください。
人間の本来の呼吸法は鼻呼吸です。
でも実際には多くの人が口呼吸をしています。
哺乳動物の中で口呼吸をしているのは人間だけ
なんですよ。
本来、哺乳動物にとって、鼻は息をするための器官、
口は食べるための器官なのですが、
人間は進化の過程で言語を発するようになったため、
口でも呼吸ができるようになったと言われています。
生まれたばかりの赤ちゃんは口呼吸をしていません。
言葉を発するようになると口呼吸を行うようになり、
それに伴い病気を発症するようになることが知られています。
「人間が発症する病気の7割が口呼吸が原因」という説もあります。
口呼吸は外敵に対して無防備な呼吸法であるのに対して、
鼻呼吸は優れた防御システムをもつ呼吸法です。
鼻の入り口にある鼻毛は天然のフィルターとも言われ、
外から侵入しようとする花粉やホコリなどをブロックしてくれるほか、
鼻腔粘膜ではウイルスや細菌などのさらに小さな異物も絡みとってくれます。
他にもメリットはたくさんありますよ。
脳に近いので、新鮮な酸素を脳に取り込むことができます。
口を閉じるので、口の渇きやのどの乾燥を防ぎます。
唾液の分泌が多くなるので、口の中の殺菌効果が高まります。
そして、話したり、読んだりするときにブレスの音が入らない
(口呼吸だと入りやすい)
などなど、まだまだメリットはあります。
現代は、花粉症やアレルギーで鼻が詰まっている人が多いのですが、
ぜひ、意識して鼻呼吸をしてみてください。
たとえば、右の鼻を指で押さえ、左の鼻から吸ってみる。
次に左の鼻を抑え、右の鼻から吸ってみる。
このように片鼻づつ呼吸をして、鼻を通すようにしてみてください。
「鼻呼吸テープ」なんていうのも売っていますからね。
鼻呼吸には、
いびきの軽減、予防効果、
ダイエット効果があることも付け加えておきますね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました