みなさん、『ジュマンジ』を知っていますか?

ええ、私は昔、映画の『ジュマンジ』を観ました。
1995年公開の、ロビン・ウィリアムズさんが出演されていた映画です。

当時、ハラハラドキドキのストーリーと、テレビの画面から飛び出してきそうな映像展開に息をのんだことを、よく覚えています。とても印象的な映画でした。


先週末、その原作の絵本を読みました。
子どもたちと。




作者は、クリス・ヴァン・オールズバーグさん。
アメリカの児童文学作家です。

日本語版の絵本『ジュマンジ』は、1984年に、ほるぷ出版から出されていますが、
2019年に村上春樹さんの新訳復刊であすなろ書房より出版されています。


わが家の子どもたち、すぐに『ジュマンジ』のとりこになりました。
寝ても覚めても『ジュマンジ』の話をしています。

絵本とはいえ、そこそこ長いお話なんですけどね。
「今日はここまでにしようか」と、私が途中で読み聞かせを終わらせようとすると、
「まって。もっと読んで」とせがまれ、一気に最後まで読んでしまいました。
1日に2~3回ほど読んでいます。

小学2年の息子は、ストーリーの面白さを分かっていますが、
もうすぐ3歳になる娘も、「ちょっとこわい」という不安や恐怖をなんとなく感じているようで、でも見てみたいという好奇心に突き動かされて絵本をのぞき込んでいます。



 

作者のオールズバーグさんの画力が素晴らしくて、すっと絵本の世界に引き込まれてしまうんです。

表紙の絵をご覧いただくと、モノクロ画ですが、
絵本の挿絵もすべて、モノクロです。

そして、このモノクロの濃淡が、読み手の胸を高鳴らせ、想像力をかきたてて、心の中でさまざまな色をつけているような気がしてやみません。

この手に汗握るストーリーを、印象的な挿絵とともに味わえる子どもたちが、ちょっとうらやましい。
心の中で、どんな景色が広がっているんだろう。

映画もあるんだよ、と紹介しようかとも思いましたが、子どもたちがもう少し大きくなるまで、それは待つことにしようと思います。