英語絵本の読み聞かせを始めて半年ほど過ぎたころ、
息子が“Twinkle Twinkle Little Star”の絵本をはじめてひとり読みしました。
その後、英語絵本の読み聞かせの補完として読み始めたのが、
米国スカラスティック社の“Sight Word Readers”(サイトワード・リーダーズ)です。
サイトワードって何?
“Sight Word”とは、目にしただけで理解できなくてはならない重要単語であり、
その重要単語を一目見てすぐ発音できるように訓練する方式、という意味もあります。
…と書いても、わかりにくいですよね
英語圏の子どもたちは、まずアルファベットの音を学び、
次にそれらの音をくっつけると単語になることを覚えていくんですって。
サイトワードは、そうではなくて、見たらすぐにわかる(ように覚えるべき)単語群です。
“a”, “the”のように抽象的な単語だったり、
“of”, “to”, “was”のように基本的なスペリングルールにあてはまらない単語も多いので、暗記して覚えちゃうんですね~。
アメリカの学校によっては、“high-frequency words”と呼ばれたりもします。
“popcorn words”という呼び方もあるみたいですよ。
なぜpopcornかというと、読んだり書いたりする中で、しょっちゅう“pop up”する単語群だからなんですって。
それだけ、サイトワードはよく出てくる単語なので、サイトワードを学ぶことは、子どもたちがリーディングスキルを身につけるために必要な要素のひとつ、とも考えられていますよ。
“Sight Word Readers”は、そのような単語群を学ぶことができる絵本セットです。
1冊8ページと、とても薄くて、
サイズもコンパクトな絵本が25冊セットになっています。
1ページあたりの英文も、とても短く読みやすいので、子どもの耳に残りやすいように思います(個人の感想です)
1冊につき2個のサイトワードが出てきて、合計で50個のサイトワードを学ぶことができます。
“Sight Word Readers”で学べる50語はこちら
これらの単語は、アメリカのPre-K(4歳児クラス)で覚える単語のようです。
(学年(grade level)が上がるにつれて、覚えるべきサイトワードの数も増え、その難易度も上がっていくようですよ)
実はわたし、最初この絵本を見たとき、内容がとてもシンプルで、CTP絵本のような楽しい雰囲気というわけではなかったので(失礼)、うちの子どもたち、あまり気に入らないかもしれないな~っと、ちょっと思ったんです…
でも、読んでみたら、わが子、けっこう気に入っています
なんというか、自然に受け入れて読んでいる、という感じでしょうか。
絵もシンプルなので、ことばのイメージをつかみやすいですし、パターンプラクティスのような繰り返しで構成されているので、
アルファベットを読めるようになった子どもさんであれば、スイスイと読み進めていけるのではないでしょうか。
わたしの息子の場合、セットの前半の方の絵本は、最初から割とスイスイと読めましたが、
後半の方のタイトル(少しだけ難しくなる)は、なかなか全部をひとりで読めるわけではありませんでした。
でも、何度か読み聞かせを重ねると、ぐんぐん上手に読めるようになりましたよ。
そう。「超簡単な絵本」でいいんです!!
「ひとりで読めた!」という自信が後押しとなって、もう1冊、もう1冊、と次の本を読めるようになるんですねー。
あとは、この絵本のコンパクトさも、とてもよかったと思います。
小学生になると、国語や算数の勉強を重点的にやるわけですから、
この絵本のコンパクトさが、息子の精神的な負担を軽くしていた、というのもありましたよ。
「あ、ぼく、これなら読めるよ」って
絵本をたくさん読んでもらって、英語の音に多く触れている子どもは、
ある時、ひとり読みを始めます。
それがいつなのかは分からないけれど、ある日、子どもの中からあふれてきます。
子どものペースで良いんだと思います。急ぐ必要はないんです。
ゆっくりと成長を見守りつつ、一緒に英語を楽しんでいけるのが、
おうち英語の最大のサポーターである、ママなのかもしれないですね。
次の記事では、わたしと息子がどのように“Sight Word Readers”を読んでいるのか、少しご紹介をしたいと思います。