■一人経営ビジネス起業・経営失敗の原因


経営は短期決戦ではなく長期戦です。起業後は5年、10年、20年といった長きに亘り事業を継続することになります。そのため「自分に向かない仕事」「自分の能力を活かせないビジネス」「自分の強みや好みを考慮していない事業」は長期的には失敗します。「長期戦では無理は続かない」のです。

起業や経営、新規事業の展開に際して「自分の能力や才能、強み、適性」を考えずに、「儲かる商品」「儲かるフランチャイズ」「成功するノウハウ」を探す方が多くいますが、例え「儲かる商品」が見つかったとしても、その商品の販売においてセールスが必要である場合にはセールスが嫌いな人やセールスが苦手な人は成功できません。

 

また、「儲かるフランチャイズ」があったとしてもスタッフの管理が苦手な人はやはり結局は長く続きません。「成功するノウハウ」が見つかったとしても、パソコンの苦手な人にはインターネットビジネスは続きません。これらはみな「最初の半年~1年程度は頑張れる」のですが、それ以降になると「やっぱり自分には合わないのではないか?」という思いや、「こんなことをやるために独立したんじゃないのに。」という感情が湧き出てきて、結局はドロップアウトします。


そのため、起業セミナーや自己啓発セミナー、企業経営セミナーでもよく言われるように、起業や経営のスタートはまず自分を理解することです。これは本当です。起業や経営を成功させるには、自分の能力や強み、弱みが明確になってから、その能力や強みを活かしたビジネス上の戦略やノウハウが必要になってきます。

だから成功した人はみな「自分の好きな事をやりなさい。」と言うのです。でも、多くの人は「好きなことで飯が食えるほど世の中甘くない!」と言いながら「儲かる商品」「儲かるフランチャイズ」「成功するノウハウ」を探しては、「自分に合わないこと」や「自分の能力を活かしていないビジネス」を「我慢しながら」行なうので、結局、幸せにも金持ちにもなれません。

起業や経営、新規事業を展開する前に一番力を入れて探さなくてはいけないものは「自分(自社)の能力や才能、強み、適性」なのです。