昭和50年5月「喜劇 鶴亀屋二代」のポスター
 そのチラシ

 プログラムに東宝現代劇のひとびとと、演劇評論家 大木 豊さんに紹介されました。
 今読んでいる本
 椎名町「ときわ荘」の世話役もしていた、寺田ヒロオさんからの手紙

 ブーチンの侵略、コロナとのんきなことを書いている場合ではないが、でも書きます。

 然し忘れられないのは、太平洋戦争末期に満州に侵攻したソ連軍(ロシア)は各地で日本人に凄惨な性暴力事件を引き起こしたのはいまだに悔しいです。

 スターリン。プーチン何処でも独裁者は残虐なんですね。

 話は変わって今「池袋モンパルナス」と言う本を読んでます。凄く厚い文庫本ですが、かなり面白いです。

 池袋から長崎、椎名町などなどあの辺に沢山のデモクラシーな画家達がアトリエをつくり素晴らしい絵を描きアヴァンチュールな生活をしたのが伺い得て、また文士と違う生活がみえて、面白いです。

 年代は違うが椎名町にトキワ荘があって漫画家達が活躍していました。丁度その頃雑誌「漫画少年」も盛んで私も漫画を投稿したりしてましたが。

 後に漫画家の寺田ヒロオさんから名簿を作りたいとお手紙頂きました。

 名簿を拝見すると著名な漫画家さんが多くて俳優は私だけでした。

 池袋周辺と画家達、そうして「何でも鑑定団」に出てくる画家の名前が時には一致して興味深いものでした。

 さて喜劇「鶴亀屋二代」帝国劇場 平岩弓枝脚本。津村健二演出。森繁久彌。京塚昌子。山岡久乃。益田喜頓。和泉雅子。堺正章。劇団•東宝現代劇。

 実に何ともゆったりした喜劇でした…

 顔合わせの時、いきなり森繁久彌先生におう小林君こん回は作家が二人いるなあ、又パーティのパロディー頼むよと言われ、本当にドキッでした。

 森繁先生は楽屋で毎日過去の経験話をされて、小林君俺の話、テープにとっておけよと言われた事が有りました。

 確かに面白くて、プラスになる話が沢山あり、録音しておけばよかったのに、なんて、あとのまつりでした。

 確か堺正章さんは、本格的な舞台はこれが初めてかも?です。

 5月4日森繁先生の誕生日に自宅に山岡久乃、竹脇無我、松山英太郎、関口宏、和田アキ子さんたち十三人ぐらい招かれました。

 森繁先生もリラックスして何があってもニコニコされてました。

 いきなりお家の部屋で山岡久乃さんと和田アキ子さんがプロレスを始め皆はあれ!とあっけにとられすぐ勝負は和田アキ子さんが勝って終わりました。そのあと皆でのトランプが始まりしばらくは談笑、然し和田アキ子さんと若手俳優達がもめて、暫く和田アキ子さんはトイレの中で、泣いて出てこなかったのです。

 その間森繁久彌先生はニコニコゆったりされてました。

 打ち上げパーティは銀座の三笠会館で行い、私が書いたシャボン玉の替え歌に森繁久彌先生は涙をみせて感動してくれました。又車の中で小林のコントは面白いと同乗した俳優さんにのべたそうで、そんな些細な森繁先生の気遣いが嬉しかったです。

 舞台は映画とは違って映像に残らないがその寂しさは思い出に残ってるもんですね。