すすすくる





 先日「山口百恵ラスト•コンサート」を見ました。
昨年10月NHKプレミアムで放送したのは、ヴィデオにとってはおいたんですが、変な話し皆さんと同時に見たいと、OAをじっくりと見ました。

 やはりその真摯な向き合い方、こだわりのある、完ぺきな迄のコンサートには、頭が下がりました。

 ヒット曲よりは大人の曲を歌いたいとの心意気は、私にも伝わって来ました。

 さて、私は、以前に今は亡き東宝のミュージカルの音楽監督の滝弘太郎さんの推薦でオペレッタ「メリーウィドウ」で大役ニェーグスを演じた時に演出の寺崎祐則先生が、オペレッタは歌芝居ですと、事ある毎におっしゃっていて、それが頭にあり、いつか歌謡曲で歌芝居をやってみたいと念じていました。浅草オペラも思いつつ。

 それでプロデューサーとしてまず銀座の音楽ビヤプラザ•ライオンで、ひばり.裕次郎の歌で歌芝居「銀座に燃える恋」を鬼才、江戸川乱歩賞に最後まで残った作家の井上貴湖さんに依頼して、ピアノ(金益研二さん)他にヴァイオリン。NHkステージ101の小原初美さん、女優のあべまみさんJAZZ歌手のBULL松原さん。りんともシスターズの斎藤りん子、斎藤巴美さん他の方々にお願いして、自分も俳優、歌手として出演しました。

一部はまさにひばりさん、裕次郎さんの歌に絡んだ物語です。二部はスタンダードミュージックです。そして料理もだします。

 

 2回公演で100人ずつ満員で、沢山のお客さんをお断りしたのが申し訳ないのと残念で御座いませんでした。いまだに再演しろ!とのお客さんからの声があります。

 後に美空ひばりさんの息子さんにお会いした時にこの事などお話ししました。

 然しこれだけ入っても仕込みは沢山かかります。
著作権。バンド、俳優、効果、会場費等々。
ましてピアノとかタレントとか一流の方々に出て貰ってますからなおさらです。

 最近、昔の日記を読み返したところ、ある日偶然美空ひばりさん親子に宝塚劇場でお会いしました。するとひばりさん親子が、ある会社のことを愚痴って話されのです、こんな私ごときに、そんな内々のお話しをされるなんて一寸は嬉しかったのですが、でも驚きました。ひばりさんてそんな気さくなところがありました。

 ちなみに石原裕次郎さんにも会いました。こぢつけになりますが、大昔東京駅名店街にあったアートコーヒーでチーフバーテンをやっている時です。
 まだ売り出す前の裕次郎さんとマネージャーの水の江瀧子さんとでコーヒーを飲んで下さったのです。

 それで、年を越えて「歌姫伝説山口百恵.名曲ストーリー」山口百恵のヒット曲を面白おかしく名曲に絡ませたストーリーでやりました。

 自分が歌う(絶体絶命)はコミカルに最後には歌舞伎のふりを入れてです。これが演ずる方の醍醐味です。出演は小原初美。水沢有美。岡野智光。中村高華。藤森。香取祐奈。

 井上貴湖さんの台本も喜劇的なとこもあって面白く菊田一夫先生みたいに、商業演劇的なセンスがあってお客さんは大喜びでした。

  やはり2回公演で満員でした。いかに山口百恵の歌が浸透しているかです。

 そうしてつぎは「テレサ・テン愛に乱れて」です。
これは原宿のラドンナで2回公演しました。

 歌芝居が定着しつつあったのか2回とも満員でした。

 テレビ売れてる作家さんとか、音楽評論家の小西良太郎さんもいらしてました。

 その他にも音楽ショーとか朗読劇は数回公演してます。

劇団•東宝現代劇の活躍の場所が無くなりつつあって、
 しかもコロナではなすすべが有りません。 

 そうして俳優で有るのにプロデューサーも結構やっていて、小学校の同級生に会いたがっている人がいると、木村元保さん(映画泥の河他の作品でアカデミー賞。キネマ旬報ベストテン。毎日映画コンクール作品賞を受賞した)木村プロ社長に紹介されて、初のプロデュースをしました。

 しかも芸術座「おしの」十朱幸代主演の舞台に出演しながら同じ銀座なので、行ったり来たりして、博品館で約1ヶ月ロベール•トマの「一人二役」を演出は元フジテレビエグゼクティブプロデューサーの大野木直之さんにお願いして、多岐川裕美さん、名高達男さんでの公演をやりました。

 本当は歌芝居だって、これからやりたいのはザ•ピーナッツ。中森明菜。ちあきなおみ。ユーミンなんてと思っていましたが、今は、何も言えない時代になってしまいました。