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上のポスターは2002年10月から12月迄に行なわれた、弥生美術館の少年探偵団展である…
今となっては芝居も、アカデミー賞の会員なのに映画も自粛して見に行けてない…コロナの悲惨さには暫し用心用心。芸能人もコロナでお亡くなりになっていて残念である。
弥生美術館は千代田線根津駅から7分の長い坂を登っての、東大裏の方の、素敵な洋館の会場である。
ここは昔の懐かしい浪漫的な挿絵が中心の作品展示が多く、今迄ガールブレンドと10回以上は通っている。
ここに並んで建っている竹久夢二美術館も、ここの入場券で入れた。今はなくなったその隣にあった立原道造記念館も確か同じ入場券で入れた様に思ったが。
若くして亡くなった詩人を偲ぶのやせつにだった。
役者になりたての頃根津駅の隣の二階にあった珈琲店に1年間くらいアルバイトをしていた。
弥生美術館は大正ロマンの企画も多かった。
写真にあるうちの1冊は少年探偵団の全ての作品を細かく網羅紹介している本で、もう1冊は新潮文庫「少年探偵団」である。
もう1冊のメディアワークス文庫は「ビブリア古書堂の事件手帖」4巻、三上延著の江戸川乱歩をテーマにした作品である。
このシリーズは映画化されたが作品の出来はいまいちだった。
珈琲店でアルバイトしていた頃、根津の老夫婦が営む内科の医者に通院したが、そのかなりの老医者に風邪引いたみたいですが、と言うと、「医者の言う前に風邪と決め付けるは、なんて事だ!」といきなり叱られたのを思い出す。そんな事も笑える時代だった。
江戸川乱歩の作品はとにかく短編小説が好きで、沢山の友人達にも影響させた。
短編小説の朗読会は数回行った。
江戸川乱歩に関する評論も建築に関する評論迄読んだ。立教大学そばの乱歩のお蔵も1時間並んで見にいった。同時に行っていたデパートの乱歩展も、又横浜文学館の催しも見に行く。
根津の街はよく散策した、最近は御無沙汰だが坂の途中にあった(乱歩)と言う珈琲店はまだあるのかな?
何時も猫が一匹店内を散歩していたが。
何時も思い出すは、少年の頃に近所の子供仲間の家、洋館に、小さな事務所があった。
そこを借りて少年探偵団を6人で作った。小説に出てくる小林少年を気取って、怪しい影を追った。
あくまでも子供の遊びだった。
兎に角、乱歩の妖しいロマンは好きである。
又大正浪漫と言う言葉に惹かれる。