ここ数日、少し秋めいて来ましたが、皆さまお元気でしょうか?Q太郎です。

おいら、文房具と同じぐらい機械式時計が大好きです。

今日は、文房具から少しはなれ、機械式時計の魅力をお伝えできたらと思います。

 

 

1.機械式時計とは

簡単に言うと、ゼンマイの動力で歯車を回し、時を刻むのが機械式時計です。
これに対し、電池で稼働するのがクォーツ。水晶の振動体に電流を流すと一定の振動数が得られ、その振動を利用して調速するのがクォーツ式です。

 

2.機械式時計の魅力

機械式時計の魅力は、なんといっても、数多くの部品で構成されている、その精緻さにあると思います。部品点数は、少ないもので130余り、トゥールビヨンなどの複雑時計に至っては、1,500を超えるといいます。これを35mmの小さなケースに収め、正確に稼働させるのですから、どれだけ精緻な技が求められるか、想像に難くありません。

 

3.なぜ廃れない

機械式時計は、ひとつひとつが全て職人の手によって組み立てられます。クォーツ式と比べ、とてつもなく手間がかかります。当然、値段も高価なものになります。スピード重視・コスト重視の現代とは、相入れないモノです。実際、機械式時計が廃れた時代はありました。70年代、日本の安くて正確なクォーツにスイスの機械式時計は壊滅的な打撃を受けます。それでも、なお、生きながらえているのは、その精緻さが常にヒトを惹きつけるからではないでしょうか?

 

4.機械式時計は働き者

機械式時計の部品のひとつに “テンプ” という振り子のようなものがあります。ゼンマイの解けるチカラは終始一定というわけにはいかないので、これを調速する役割を持っています。
テンプの振り子(往復)運動は、1秒間に5振動するものから10振動するものまでさまざまです。振動数が少ないものをロービート、多いものをハイビートといいます。一般に、ロービートは耐久性が高く、ハイビートは精度が高いといわれます。
5振動のもので一日に432,000回、10振動のもので864,000回のビートを刻む…物凄い回数ですね。機械式時計は働き者なんです。

少し長くなりそうなので、ここらで一旦区切りたいと思います。興味を覚えてくださった方は、ぜひ、後編もご覧ください。