冬の日暮れは早い。
原野谷川ダムへ到着したのは14時頃でしたが、既に日が傾き始め堤体は山の陰に入っていました。

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なかなか古めかしいダムです。
訪れる人も殆どなく、静かに己の仕事をしている感じです。
まさに「粛々と」というイメージです。

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一直線の天端ですが、中央付近が若干高くなっています。

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ダム便覧では「原野谷川ダム」となっていますが、高欄の銘板は「原野谷ダム」となっています。
どちらが正しいのか?
今のところ正解が判りませんので、取り敢えずダム便覧の「原野谷川ダム」に合わせておきます。

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FA、つまり洪水調整・防災と灌漑用水が目的のダム。
ですので12月のこの時期は、ダム湖は空っぽでした。
でも川の水は流れてますので、川の機能は生きています。

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堤体下からは水が流れ出ています。

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水が綺麗ですねー。
しかし堤体直下で、直ぐに90度左へ曲がっています。
減勢工が水の中に、沈んでしまっているように見えます。

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ダム湖側の堤体直下を覗いてみました。
洪水吐の防護フェンス、真っ赤なのが印象的です。
というより、赤は結構見掛ける色だが、なにか意味でもあるのかな?
青や黄ではダメなのかな?

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結構堆砂が進んでいるように見えます。

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広場のようなところから撮影。
ちょうど非常用洪水吐の高さで、色が変わっていますね。

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常用洪水吐をアップで撮ってみたのですが、防護柵のために良く判りません。


◆ダム概要◆
左岸所在:静岡県掛川市丹間
河川:太田川水系原野谷川
目的:FA
型式:重力式コンクリート
堤高:31m
堤頂長:90m
堤体積:23千m3
流域面積:17.9km2(全て直接流域)
湛水面積:19ha
総貯水容量:1252千m3
有効貯水容量:1207千m3
ダム事業者:静岡県
本体施工者:佐藤工業
着手:不明
竣工:1970年