カウンセリングを始めるには、ある程度症状が落ち着いてからの方がいいと思います。主治医と相談し、適切なタイミングで始める必要があります。私も体調の良い日が出て来て、勝手に涙が出なくなって来た頃から心療内科でのカウンセリングを始めました。隔週で始めて10ヶ月あまり。
即効性は無く、半年くらいは心理士との信頼関係を築いて来た印象。心理士との相性も重要です。
カウンセリングは、自分の考えている事を話していくだけでなく、その考えがなぜ生まれたのか?その考えが生まれたときの環境はどんなだったか?その時の人間関係は?等、とにかく詰めます
もう、向き合いたくないー!愚痴で終わらせたいー!って思うけど、笑!
それでは友達とお茶してる時の会話と同じなので、プロの力を借りながら自分自身の認知を矯正し健康的な考えを取り戻していくわけです。
病気になったり、様々な症状が出ている事にはやはり原因があると思うのでその親玉(原因)を見つけて対応していくのです。
カウンセリングの良さは、どんな事を話しても良く、心理士はあるがままを聞いてくれるところです。反面、これまで自分自身が信念(※こうであるべき、これが普通でしょ?等)にしていたことを覆さなければならなかったり、自分自身ととにかく向き合い自分の良いところも悪いところも知って行かなければ進みません。これは結構キツイ作業でもあります。
私は、鬱になった原因を『ストレスになる職場環境、ストレスになる職場の人間関係と相手、ストレスを溜め込む程辛い私…』にしていました。
もう、嫌だ!と嘆いていた毎日だったのです。家に帰ってもリラックス出来ず、夫と話してもスッキリせず、むしろ何もやりたくない!となげやりになる日々。あー、本当に精神的に幼かった…
カウンセリングを通して分かった事がたくさんあります。
その一つ。結局、ストレスは対象のあるものではなく自分の感じ方一つで変わること。環境や人がストレスなのではなくストレッサーであり、きっかけでしかない事。
例えば…『いつもおしゃべりばかりで人の粗探しが好きな職場のおばさま』『会うたびに嫌な事を言ってくるお節介な人』がストレスなのではなく、その時に感じる「嫌な人。仕事してよ。私がフォローしなきゃいけないの?私がやらなきゃいけないじゃん。無理。」「私の事バカにして!あ、もしかして私の〇〇なところを指摘してる?」と思う自分自身の気持ちがストレスであるのです。
だから、「あー、この人はこういう時間の使い方しか出来ない勿体無い人なのね」「この人はこう思うのね」と自分と切り離す。
ストレスとストレッサーをごちゃ混ぜにしない。
これに気付いた時、自分の今の症状を作ったのは自分自身だし、この信念(※)では生きるのが苦しくなるのだ、と目から鱗でした。
自分の殻に閉じこもっていたのを破いて外に向かって行った感じがします。これは攻撃を外部にもたらすと言う事ではなく、気持ちや目が周りの人や環境に向き、自分の置かれているこの場所に感謝する事が出来るようになった、と言う事です。
ストレッサーは避ける事は出来ません。不可抗力ですから。でも!ストレスは自分次第でどうにでも変えられるのです!!
ストレッサーになる人に出くわしたら「この人はこういう人なのね。さて、私のすべき事をやりましょう!」と切り替える
自分の人生の主人公は自分でしかないですからね!ストレッサーになる人に主人公になってもらわなくて結構!通りすがりの人①くらいの役割でいてもらいます
さて、何度も言いますがカウンセリングには即効性はありません。相性の良さそうな心理士と適切な信頼関係を築く力が必要となります。適切な信頼関係を築く力は社会生活を送る上で必要な力ですし、私は取り組んで良かったと思っています。
何より自分自身の良いところと悪いところを知る事が出来、それを俯瞰してみられる冷静さを身に付ける事が出来ました。そして私にとっては自己肯定感の向上を感じる事が出来ています。トレーニングみたいなものですね。
状況によってカウンセリングを受けられる人とそうでない人がいると思いますが、私のような経緯や心の症状がある方には有効かなと実感しています。
長くなってしまいました。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます