Quizas × 3 | sgtのブログ

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歌うことが好きです。コロナ禍で一度はしぼみかけた合唱への熱が''22年〜むしろ強まっています。クラシック音楽を遅まきながら学び始める一方、嵐の曲はいまも大好きです。


ちゃんと学んだことはありませんが
スペイン語の響きって素敵です。


遥か昔、今はなき国立競技場で、
初めて日本を会場とした
世界陸上が開催されたとき、 
いちおドイツ語用員として
スタッフのバイトをしたのですが、


そこで知り合った
スペイン語チームの皆さんが
やたらめったらカッコよくて。
VIPのマダムに対しても、
明るくHola!と話しかけ、
ばんばん世間話しちゃう彼女たちの
開放的で堂々としたフランクな態度に
すっかり魅了されてしまいました。


喉の深いところから発して
耳の奥の聴神経にじかに触れてくる
ドイツ語の音とは対照的に、


スペイン語は舌先と歯を駆使して
いい意味でチャラい音が
鼓膜をくすぐるような感じで、


結局どっちもすんごく気持ちいい。
あくまで私の個人的な感触ですから、
あまり気にしないでくださいな。


そんな感じで 私の中で
カッコいい音として刷り込まれている
スペイン語の歌に、


Quizas, Quizas, Quizas


という、大好きな歌があります。
ホントはaの上になんか点がつく?


quizasはだいたい キサス と発音し、
「たぶん」みたいな意味です。


これ、歌詞なくても
メロディーだけで無茶苦茶イイ。
昔からある歌ですから、
聴いたことある方も少なくないはず。
ようつべにもようけ上がってます。


そこに歌詞が加わると
さらに気怠さエロティックさが増して
そこらの若僧には醸し出せない
選ばれたオトナの世界が完成する。
こんな大人に憧れて、
学生ん時よく聴いたものです。


こういう歌を歌ってみたいけれど、
自分の声では軽すぎて不釣り合い…
ワタシは選ばれなかった中年(涙)


酸いも甘いも噛み分けた経験値が、
声に映し出されたような人が歌うと
もう、脳味噌がずんずんします。
(表現がときどきおかしくなるのは
笑ってスルーしてくださいませ)


詞の内容は、
男性が女性を懸命に口説いてるの図。
いつになったら振り向いてくれるの?
とやきもきしながら訴える男性を、
さぁ、そのうちにね、と女性が
はぐらかしてばかりいるような。


「たぶんね」なんて3回も言われたら
女性にその気がないのはありありで、
男性が挽回できる見込みは
かなり絶望的?な感じがします。


たぶん
もしかして
ひょっとしたら


Quizasが回を重ねるごとに、
可能性が下がっていくよう。


それでも諦めきれない、
それほど素敵な女なんでしょうね。
くぅ、カッコいいなあ。


男性が歌うなら高嶺の花を追い求める
切ない男の歌になり、
女性が歌えばしなやかでしたたかな
ファム・ファタールそのものになる。
だから女性に若干ハードルが高い歌。
妖婦を演じきれる器量がないと
歌いこなせない(と思う)から。


競技ダンスをやってる娘が、
ダンス用の音源として、この曲の
アレンジを部屋に流しておりまして、
聴いてたら懐かしくなりましたとさ。
私はダンスはからきしだけど。