『まだ見ぬホテルへ』
著書の稲葉なおと氏は一級建築士だそうです。
日本の、そして世界中のホテルを訪ね歩いて、
それを書き綴っていらっしゃいます。
文体がとても優しげで、読んでいると遠いかの地へ
ふうわりと思いが飛んでいきます。
建築家だからなのでしょうか、ホテルの様子や雰囲気が
素人にも分かりやすく書かれています。
そして、ただのホテル紹介ではなく、そこで出会った
人々とのストーリーがあくまで主体になっています。
写真も美しい。
静謐としたホテルの美しさが感じられます。
ああ、この人は好きなんだなぁ。と思ってしまいます。
子連れ旅でこんなホテルには行けないよなぁ。。。
と、今は思いますが、子どもが小学校高学年になって
世界や日本の歴史・地理・政治などを学んでくるように
なってきたら、行ってもいいなぁ…、なんて夢が浮かぶ本です。
あとがきは稲葉浩志氏(Bz)。彼も文体似てますね。
イトコだからでしょうか??
眼精疲労(?)に内側からもビジュアルからもじんわり効く本です。
『まだ見ぬホテルへ』
稲葉なおと著 新潮文庫 ¥667-
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