私は前職のときに,
参考書を何十冊も出しているような
超有名な予備校講師の方と,
お話をさせていただいたことがあります。
念のために言っておきますが,
その方は英語の先生なので,
テレビで有名な林先生ではありません。
ただ,少なくとも当時は
林先生よりもずっと有名な先生でした。
その方がおっしゃっていたことで
一番印象に残っているのは,
「予備校の授業はいくら受けても
それだけでは力はつかない。
あくまでも授業は成績を上げる
きっかけになるだけだ。
本当に力をつけるためには,
自分で問題演習したりする時間を
充分に取る必要がある。」
という言葉です。
はっきり言ってしまうと,
予備校は授業を受けてもらうことで
利益をあげています。
つまり利益中心に考えるのであれば,
問題演習なんか無視して,
ガンガン授業を受けさせればいいわけです。
ところがその先生は,
授業を受けるだけではダメだとおっしゃっていました。
それはもう心の底からそう思っていたからなのでしょう。
考えてみればそれは当たり前のことです。
授業を受けただけで英単語は覚えられますか?
説明を聞いただけでテストの問題が解けるようになりますか?
それはもう誰が考えても答えは明らかでしょう。
もちろん授業が不必要だと言っているわけではありません。
難しい問題を分かりやすく解説してくれたり,
複雑な単元を分かりやすく整理してくれたりする授業も
それはそれで重要です。
ただ最終的には,
自分で参考書を読んで様々なことを覚えたり,
問題集を解いたりしなければ,
実力は身につかないのです。
当塾で,通常の「個別指導」の授業に加えて
「問題演習」の時間を設定しているのは,
そういったことが理由なのです。
考えてみてください。
例えば中3生が「個別指導」の授業で
「因数分解」を学んだとします。
そんなときはそれから少し時間を置いて,
同じような問題を「問題演習」の時間に
解いてもらうのです。
全て講師が丸をつけ,
分からない問題はヒントを出して,
解けるまで付き添っていきます。
ですから,分からない問題を
そのまま放置してしまうようなことはありません。
そこがただの「宿題」との違いです。
そんな勉強のしかたを繰り返していたら,
確実に力がつくとは思いませんか?
もっとも多くの生徒は,
演習を始めた段階でも「だいたい」当たります。
ただ,だからと言って「問題演習」の時間が
いらないという訳ではありません。
「だいたい」当たる状態を,
「ほぼ完ぺきに」当たる状態にしたり,
覚えていることを忘れないようにしたりすることも,
問題演習の大事な役割だからです。
他の塾と当塾の一番の違いは,
この「問題演習」なのではないかと思っています。
とにかく,成績を上げるカギはこの「演習」ですよ。