僕はたまに先輩方から頼まれ、舞台のお手伝いをさせて頂いてるのですが、その時毎回思うことがあります。
声をかけて頂いた嬉しさと
その舞台に出ていない悔しさです。
お手伝いさせて頂く舞台には数多くの諸先輩方から、後輩まで幅広い芸歴の方が出ています。
僕の同期も出てたりします。
お手伝いで得るモノは大きく、人の繋がりやネタの勉強の機会など全て経験値として蓄積されます。
でも出たいのです。
あわよくば舞台上で同じ演者として笑いが取りたいのです。
でも僕は決めてるのです。
「良かったら俺のライブ出えへん?」
と声をかけて頂くまでは、絶対に自分からは「出させて下さい」と頼まない・と。
それは僕のちっぽけなプライドなのです。
無駄なプライドかもしれません。
きっと先輩方は優しいから「出させて下さい」と頼めば「ああ、いいよ」と二つ返事で出させて下さるでしょう。
あるいは、「(こいつは何回かお手伝いしてくれたし、まあいっか)」と義理を感じて下さるでしょう。
その方が要領は良く、得をするのかもしれません。
それじゃあダメなのです。
僕がダメなのです。
僕は認められたいのです。
「こいつは面白い奴だから俺の舞台にぜひ出てもらおう」と思ってもらいたいのです。
そう思われてないうちから、「出させて下さい」は僕のちっぽけなプライドが許さないのです。
僕は自分の事を“おもんない奴”とは思いません。
しかし・それは一人よがりな自信なのです。
実際は何の結果も出してない奴なのです。
結果を出して、周りに認めてもらいようやく“面白い奴”になれるのです。
結果を出して、周りに面白い奴だと認められたとき、
そこで初めて先輩方は言ってくれるでしょう
「お手伝い来てくれへん?」
じゃなく
「出演者として舞台出てくれへん?」と。
さーて、がんばりまっしょい。