夫に連絡してもらったのも束の間、痛みがさらに加速。

 

痛みとしんどさがお尻に来るタイプだったみたいで、陣痛の波がくる度にひたすら「お尻押してー!」と叫ぶ始末でした。

 

助産師さんからは「もういきんじゃった方が赤ちゃん降りてくるかも」と言われましたが、痛いけどまだそこまでいきみたい感覚がつかめなくて上手くいきめず…。

 

そうこうしてるうちにあっという間に痛みMAX!

 

もう後半は「もう無理できない!」「痛い痛いー!」「引っ張ってほしいー!」と喚き散らしていました。

 

痛みで意識が朦朧とする中、呼吸が浅くなってしまったからか酸素マスクを装着。

 

赤ちゃんの心拍も落ちてきてしまったのと、早くも羊水が濁りはじめてしまったようで先生も登場しました。

 

先生が登場したということはそろそろお産も終盤?!と、微かな希望を抱いたのですが…

 

産道を広げるためにずっと内診されながらいきむ状況がスタートし、これはこれで地味に辛かったです。

 

それでもいよいよ終盤になってきたのか、最大級の力でいきむために「声を我慢して息止めていきんでみて」とオーダーが。

 

何度か声をこらえて踏ん張りましたが、なかなか出てこない。

 

先生が「あとちょっとここを越えれば!」というのですが、これ以上何をどうしたら良いか分からずパニック!

 

もう辛すぎて「ごめんなさい!これ以上できない!」と叫んでいた気がします。

 

最終的には鉗子分娩することを提案され、赤ちゃんに申し訳なさはありましたが、もうとにかく出てきて欲しくて承諾することに。

 

鉗子分娩のために麻酔をして会陰切開を行い、なんとか無事産まれてくれました。

 

 

もう産まれかけてはいたようなので、そこまで引っ張る必要はなかったようですが、鉗子のあとが少し赤くなっていて可哀想でした。

 

陣痛から出産までは2時間半のスピード出産。

 

時間だけ見ればあっという間だったのですが、むすこのときより痛みが強烈でした。

 

それに産後の身体の回復もちょっとゆっくりだったなぁと感じます(これは年齢的なものかもですが)。

 

あとで助産師さんから「経産婦さんの方が陣痛から出産までが早いことが多いので、その分辛いことも多いです。急にお産が進んじゃうと、身体が痛みに慣れる間もないから」と言われました。

 

今回の出産を体験するまで、「3時間で産まれました!」という出産報告を見る度に「痛い時間が短くていいなぁ」と羨ましさを感じていたのですが…浅はかでした。

 

時間が短いということは、短時間で色々な痛みや体の変化に順応しなければならないわけですよね。

 

やっぱり急激に変化するって、身体にしても心にしてもストレスやダメージになるものなんだなぁと改めて実感しました。

 

出産の痛みはもちろん、妊娠中の心身~産後の生活も含めて色々な変化が次から次へと出てくるわけなので、メンタルダウンすることがあっても不思議ではないし、むしろあって当然だよなと思いました。

 

ちなみに2時間半のスピード出産だったと義母に報告したところ、「安産だったようでよかった」と言われました。

 

「や、安産じゃないです!」と思わず心の中でツッコミを入れてしまいましたが、単純にスピード出産だったと言われたらそう捉えられても仕方ないよなと。

 

実際私もそういうイメージをもっていたわけだし…。

 

そういう誤解をしている人ももしかしたら意外といるのかなぁと思うので、今回勝手に声を大にして言いたい…

 

スピード出産だからって安産とは限らない!

 

仮に安産だったからと言って楽だったわけではないし、ダメージが少ないわけでもない!

 

 

出産レポは以上になります。

 

お付き合いいただきありがとうございました!