人の話には心が在る
【「その話、知ってます」を一旦置いて聴くこと】
私は同じ内容のお話を違う人がなさっても「それ知ってます」を言わないようにしています。言わないようにというよりも、この人がこの話をするとこういうふうな切り口になるのね、と思っています。そして初めて聴く新鮮な気持ちで聴きます。その方が学びも深いです。
私たち人間は同じ人、同じ記憶、同じ経験、同じ感情の人は存在しません。似たような話をする人が何人いても、話し手のバックグランドはまったく違います。ですから同じ話でも、その話自体が持つエネルギーはすべてが違います。
井上先生が「潜在意識を制する者は人生を制する」と仰るのと、潜在意識を知ったばかりの人が言うのは天地の開きがあります。戦争についても経験者が語るのと歴史だけを知る人が語るのはまったくエネルギーが違います。良し悪しではなく、話し手を通して同じ話でも視点が違って多くのことに気づきを得ることができます。
今日はお昼に鹿児島の父と電話でいろいろと語りました。父が鹿児島名産の灰汁巻き(あくまき)の由来について教えてくれました。私は相づちをしながらずっと聴いていました。
すると父がこう言ったのです「純子はたくさんの本を読んでいるから、本当は純子はこの話を知っていたのかもしれない。でも、純子はいつも初めて聴くかのように聴いてくれて最後はお礼を言ってくれる。そういうふうな人間に育ってくれたことが嬉しいし、これからもいろいろと教えてあげようと思う気持ちになれて元気を持てる。長生きしたいと思う。ありがとう」
嬉しかったです。「その話、知ってる」というのは簡単ですが、話を聴くときには内容以前に、なぜそれを話してくれるのかの人の心を聴く、そんな心を持つことが大事だと私は思っているのですよね。
それにしても、同じ話でも、話し手によって様々です。似たような煮物でも作り手によって味が違います。どの煮物も美味しいと私は思えるので、お話もそれぞれの味(特徴)があって深いと思えます。
お昼の2時ごろに野菜をたくさん切りました。ストックしておくとサラダにもパスタにも炒め物にも玉子とじにも使えるので便利なのです。ビタミンカラーは見ているだけでも元気になりますし。(赤とオレンジのパプリカとニンジンです。手前はしし唐)
明日はアウトプットセミナーです。ご参加の方は楽しみになさってくださいね。今夜はまだまだブラッシュアップします。
ライフメソッドアドバイザー 山下純子
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