このブログを開いて下さりありがとうございます。

2020年、母33歳で乳がんになりました。

全摘手術後、ホルモン療法で

治療中です。

当時、娘は3歳。


AYA世代でがんになり、

見える世界は変わってしまったけれど、

それでも日常の中の

つつましくも彩りある出来事に

気づけるように。


日々のこと、子育てのことを

残しておきたいと思って書いています。


お気軽に繋がっていただけたらうれしいです。





ピンクリボンフェスティバルで大賞のポスター。

乳がん患者やその周りの人への配慮が欠けたとお詫びとの記事。

こちらのアメブロでも色々な方が触れておられます。


迷ったけど、私も書いてみようかな。



ポスター、あえて載せません…

関心がある方はきっとちゃんと調べてくれるはずだから。




これはデザインの世界やキャッチコピーの世界からすると、インパクト性のあるアイディアなのかもしれない。


だけど、乳がん。

命がかかっています。

命を守っているご本人、支え続けるご家族がいます。

そして頑張った結果が全て望むことに繋がらないことだって残念ながらあります。


幸いにも早期発見できて、

治療ができて、元気で過ごせる人もいます。

でも、

その「まさか、私が」の

先に広がる恐怖や苦しみがたくさんあります。

諦めなければいけないことがあります。

どれだけの涙をこぼしながら、堪えながら…

今を一生懸命に生きています。

だから、その必死な心をさらっと逆撫でられる気持ちになって、哀しいなと思う。

きっと本意は違ったんだと思うけどね。


当事者だからこんな感情を抱く。

のかなぁ…

なってなかったら、私はどんな感情を抱いたのかな。

それとも目にも留めなかったのかな。


気になって過去のも調べてみたけれど、

印象に残っているものがなかった。

ということは…

自分自身も乳がんの世界に足を踏み込むまで、

真剣に考えたことがなかった。

乳がんになったその先のことなんて、

これっぽっちもわかってなかったんだと思う。





ポスターのデザインや言葉が

一人歩きするのでなくて…


みんなに優しく語りかけてほしい、

がやっぱり理想です。



残念ながら当事者になってしまった者が

伝えられるのは、

乳がん(乳がんに限らず)になるということが

一体どういうことなのか。

それをどんなに小さな声にしかならないとしても、

伝えていくことをやめないということに限るのかなと思いました。


あと、40歳過ぎたら定期的な検診を…というメッセージ、

勿論何故その年齢層からの検診推進なのか理由も知りましたが、でも、20代30代の年齢層、少し安心してしまうのではないかな。

とちょっと思ってしまいます。

(自覚症状がなかったら40歳から受けようって思っていた1人が、

ここにいます)



これは優しい気持ち、想いがあるなぁ

と思えたポスター。

少なくとも少し温かい手が差し伸べられている感じがしました。





乳がんになった人、

乳がんになっていない人

そんな風に区別するのではなくて、

ひとりの人として、同じ社会で生きているそれぞれの立場だから考えられる「乳がん」を共に考えられるものになってほしいなって、思います。

そんなことが議論されれば、

1つ大きなきっかけを生んでくれたポスターかもしれませんね…




早期発見だから良い!ではないのが

乳がんだけれど…

未来を広げられる可能性が残せるのなら、

早期発見がやっぱり大切だと言えると思う。

自分のために、自分の未来のために。

大切な人のために。



「毎年9万人の人が言う」、のひとりになってしまった者より




昨日の深夜に何だか湧いてきた感情を書いたので、

うまく伝わるかわかりませんが…

来年はもう少しちがうものになってほしいな。