時々子育てのことも…
前回はがん治療と妊孕性(にんようせい)の温存
についてを書きました。
元々、2人目の子どもを希望する気持ちがあって、
これからという時に乳がんに。
急に閉ざされてしまった家族の将来
今頭の中にあるのは…
私個人の想い
◯もう一回赤ちゃん抱っこしたい
◯娘にきょうだいがいたらいいな…
◯新たに命を迎えるということを、家族皆で受け止めたいな…
◯娘も赤ちゃんがいるおうち、いない我が家等の違いがわかってきて、赤ちゃんワードがよく出ます。
お世話してくれるのだとか。みてみたい。
という素直な真っさらな気持ちがありますが、
その隣で、
がん患者としての私の想いも揺れています。
これから先、5年10年と命があっても、
ずっと転移、再発というリスクがつきまとう人生で、
新たな命を望むってどういうことなんだろう。
やっぱりきょうだいがいたらいいよね。
もし万が一途中で私に何かあった時、
夫と娘ふたりだけが残されることも想像したりして。
きょうだいがいたら、少し孤独さが紛れるのかな?
大きくなったときも相談したり支え合えるって、
やっぱり安心感あるよね?
今回の件で、
2つ違いの弟が普段は感情出さない人だけど、
「今は自分と娘ちゃんのことだけ考えろ。
他のことは協力するから」と電話で言ってくれて、
姉は涙。
本当に困った時にこういう支えがあるって
安心感あるなって。
大人になっても上手くいくきょうだいだけではないとは思うけど。
だから、娘にとって、きょうだいがいたら
良いのではないかな。
私の気持ちもそうだけれど、
少し大人に近づいた時の娘にとっても、
夫にも、両家の親たちにも…
楽しみを1つ失くしてしまったことにごめんね。
と思う気持ちもある。
もちろんそんなこと責められたりはしないですけどね。
夫の実家には手術日にお詫び?の手紙渡してもらいました。
孫いのち!なので本当はきっともう1人を望んでいたと思う。
自分のことであり、
でも、自分だけのことではないんだよなぁ…
妊孕性温存はせずにホルモン治療に進むことになった私の心はぽっかり取り残されていて。
子育て世代で、周りでもおめでたい話題が続いている状況下なのも、結構つらいものがあります。
喉から手が出るほど、今私も望んでいる、
新たな命の誕生を我が子(上の子)や家族と受けとめて新しい家族になっていく姿を間近で見ると、
あなたは、そこには進めないんだよ…とどこかから
言われている気分にさえなったりします。
おめでとう!といいなぁ、なんで私は…
同じように子育て頑張ってきただけなのにな。
という気持ちが入り乱れてしまって。
(不快な表現かもしれませんね、ごめんなさい)
自分がどんどん嫌な人間になっていく。
ホルモン治療を終えてからの妊娠は厳しいのでは?
そこで目にしたのが、
投薬を2〜3年、休薬して妊娠出産、その後ホルモン治療に戻るという方法があるということ。
これに関して、癌の再発等に影響があるのかということは現在も研究中であり、結果がまだ出ていないようです。だから、完全にそう言ったことも含めて、
いわば自己責任という選択肢になるのだと思います。
今現在の身体の状態が安定しているから
こういう考えが浮かんできてしまうのかもしれませんが、がんになって、色んなリスクがあるのに、
子どもを望んで良いのか。
幸運にも新しい命が誕生したとして、
もしも休薬しての挑戦をして、再発などといった将来が待っていたとしたら、後悔がないのか。
あの時の休薬をしなければと思わないかな。
今ある命(娘)に対しても、
新たな命(2人目)に対しても、
夫や両親たちにも。
私はちゃんと責任を持てるのかな。
私は誰のために自分の命や希望する人生への
責任を持てばいいのだろう。
自分の今の1番の心の苦しさから
逃げるだけの為になってないよね?
1番大切なことは何?
自分で選択する
ということが怖いな…とも思う。
それならば、まずはホルモン治療の5年をしっかり
やりきって、とにかく自然に任せる。
という方がよいのかな?
自然に任せて、
それでも私たちの元にきてくれた命だったとしたら、どんなことが待ち受けていたとしても、
ここにくるべき命だった。と、
全てのことを受け止めることができるのかな…
と言っても全摘後の身体で、
赤ちゃんを育てるっていう
心の負担はどんななんだろうな、とか。
そんなことをぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる…
とひたすらに考える毎日です。
自分が決断できていないので、主治医の先生にも
相談できていません。
(またバッサリ返答が返ってくるなぁと思うと…ため息)
どこにもない答え、
どう答えを出せばいいの?
誰かー 教えて…!!
正直言えば、そんな気持ちです。
色々な考え方があると思いますが、
もし自分が、となったらどういう道を選びますか…?
ご意見などいただけたら有り難いです。
こんなに小さな手。
やっぱり愛おしい…
生まれたときの
透き通った黒目。
吸い込まれそうなくらい
きれい…
そう思ったことは
ずっと忘れない記憶。