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4歳(幼稚園年中組)の娘と3人家族です。

我が家を突然襲った
母である私のAYA世代乳がんの
記録と日々想うこと…
時々子育てのことも…

乳がんママのひとりごと。

同病の方
子育て中の方
もちろんどなたでも
交流していただけたらとても嬉しいです!



ちょっと重たいテーマです…
夏の真っ盛りにしてはどんより。お許しを…。

2020年に乳がんが発覚した頃、
私たちは、本当は2人目の子どものことをようやく前向きに考えようと思っていました。

元々排卵がしにくい体質だったので、
クリニックにも通ったり、
また誘発剤は必要になるだろうなと思っていて、
そこに行く前に、
気になっていた乳頭からの血性分泌物の検査に、
行きました。
そう……安心をして次に進むために。

告知から全摘手術までほぼ1ヶ月。
混乱の中で色々調べた。
素人知識で情報を集めるには短い。
色々な大事なことを決めるには短すぎる。
今になってもそう思う。

術前の検査結果ではホルモン治療が濃厚で、
術後の病理検査次第では結果が変わり、抗がん剤を
必要とする治療に切り替わるかもしれないということ。

あの頃は乳がんに、サブタイプってものが
あることすら知らなかった…。
そのタイプによって治療方針が変わります。

ホルモン治療中→胎児に影響が出るので、投薬中は妊娠してはいけない。
しかも5〜10年投薬と期間が長い。

抗がん剤、放射線治療→癌細胞を無くす効果があるけれども、生殖細胞にも障がいを与えてしまう。

※知識や表現は私なりの理解なので、

詳しくは病院や資料で確認してくださいね。


こういう事情があるので、
どちらの場合でも投薬前に、
妊娠の希望がある場合、
妊孕性(にんようせい)の温存ということを
視野に入れて、
癌治療と並行して考えていく必要があるのです。

でも、私の病院での場合…
主治医+看護師さん含め、病院側から
そのことを一切確認される気配がなかった…!
告知(1人)から2週間程経った
の家族への手術説明(夫、実母)の時に、
切り出さないとそのまま手術になってしまいそうと
危機を感じて、
先生に切り出しました。

「本当なら、第二子をちょうど望んでいた時期だったのですが…」
(妊孕性のことなど先生はどうお考えですか?
する場合はどういうスケジュールで進みますか?という主旨の質問をしました)

すると、

(今の時点で術後ホルモン治療を5年が濃厚なので)
「ホルモン治療が終わる5年後でも、
30代ですよね?」

以上…。


「そうですね…」

びっくりしすぎて、それしか返せなかった…。


確かに、30代ではあります。
ホルモン治療が終わる5年先。
あとわずかで40歳になります。
娘は小3?小4になる年かな。
そこから排卵が戻るのか(体質的にも)、
そこから妊娠に向けて最短で治療?
私は現実的ではないのかなぁと思っていたし、
今も思っているところもあります。



あっという間に終わった妊孕性についての相談。
諦めずにもっと伝えれば良かったのかもしれないけれど、自分の気持ちも家族での気持ちも固まってなさすぎて、それ以上突き進めかった。
頭は本来の癌治療を考えることとその時あった生活を必死にすすめるだけでも精一杯。

妊孕性温存にも莫大な費用がかかる。
治療にもかかる。
(AYA世代のがんの妊孕性に補助が出る制度も
あるそうです。地域差あり。有難いことではあります。)
もうありとあらゆることがのしかかってきて
急に癌の世界に足を踏み入れた人間からすると、
どこからどう考えて、
情報を集めたら良いか本当にわからなかった。

そして治療の色々なことのリーダー(道標となる)
である主治医の先生のひと言には、
ちょっと返す言葉が見つからなかったな…


どこの病院にかかっても、
その患者に必要な情報は適切に、
提示してくれたら良いのになぁ…と願います。
一覧にしてあるプリント1枚でも良いから。
そこからは自分でアクセスするなり、考えるので…
(治療に関しては信頼してお願いしています)


例えば今回書いている、妊孕性。
言葉では一括りですが、
頭の中での迷いや心配、わからないことは
たくさんあります。

◯妊孕性を残すにあたっての誘発剤等女性ホルモンを動かす治療をして、癌は悪化しないの?
◯費用はどのくらい?助成はある?
◯妊孕性残せたとして、治療を終えた先は
どうなっているんだろう?そもそも終えられるのかな?
◯妊孕性に対応できる病院探し
◯何年経ってもがん患者なのはこの先ずっと。
責任持って育てられるの?

などなど。
それを色んなところから情報を引っ張り出してきて、
自分たちの今の気持ちや生活に
当てはめながら考える。

結構大変です。


セカンドオピニオンする?しない?
するならどこにお願いする?
再建は?(ちなみに再建もこちらから質問。
ここでは同時再建できないので、するなら術後しばらく経ってからですね。という感じで話し合い終了。)
子どもへの伝え方は?
こんなことも並行して検討して、
たった1ヶ月で納得のいく答えを探すのって
振り返ってみても、大変な苦しい時期でした。
正解のない答えをひたすら探す。

皆さんそういうことを乗り越えてきていますよね!
本当におつかれさまです、と思います。



突き進めなかった自己責任と言われれば
本当にそれまでなのですが、
ちゃんと調べきれなかった自分、
ちゃんと決断できなかった自分。
後悔が残っています。


資料をコピーで載せさせていただきます。↓



ホルモン受容体乳がんと妊孕性温存について↓





そして、もう一つ。
経験を通して大事だと思ったこと。
がんをほんの少しでも疑われて紹介状を書いてもらうことになる時には、妊孕性温存の連携をして下さる病院の門を初めからたたくことも大事かもしれません。
今戻れるなら、そういう連携が1箇所でできる
病院を選ぶと思います。
知識は、財産や行動力になりますね。
初めからこういうこと知ってたらな…




少し長くなってしまいました。
今回は癌治療と妊孕性について、
私がぶち当たった壁を私目線で書き出しました。

次回は、気持ちの面でのことに中心に
記録をまとめたいと思っていますので、
宜しければまたお付き合いお願いします。



乳がん関係の本の紹介です