だいぶ遡った内容ですが、振り返りながら書きます。
娘が3歳で受けとめた、母の乳がん手術。
片側の全摘後の様子です。
退院の日は、クリスマスプレゼントだったガタガタミシンのプリキュアのドレスを着て病院の玄関まで迎えに来てくれました。どこかよそよそしい…
数日間の娘の頑張りが感じられました。
ドレーンという管が出ているポシェットを下げての退院でした。
なので、だいぶ病人感が出てたのではないかなと思うのです…
娘、(おや???)
という表情をしていました。
家に帰り、
荷解きをして、ひと息つこうかと思ったら、
「どうなった???」
ガバっ。
セーターの襟ぐりのところをめくって覗き込み、
確認する娘。
(………。)
さすがにこの時は言葉はなく少し驚いていた様子でした。
私たちも予期せぬ一瞬の出来事で、あっけにとられた
1番心配していた娘の反応。
思わぬ形で、まずはクリア…?!
傷口には保護テープが貼ってある状態だったので、
ダイレクトには見えなかったのでは。
と思いますが、
でもぺたんこになったことはわかったんだろうな…
退院が年末年始に被ったのでしばしは、
お風呂は夫担当でお願いしていましたが、
ずっとは無理なので、早々に娘と一緒に入ることになりました。
「おへそ、なくなっちゃったの?」
(乳首のことが、なぜかおへそになってしまいました…)
「そうなんだ。
どんな風になるかお母さんもわからなかったけど、
少しびっくりしちゃった…。
びっくりだよね。」
そんな会話をはじめの頃はしていました。
娘目線からの気になるポイント
◯痛いのか?
◯縫い目の黒い糸?何で黒いの??
何というか見た目のままの疑問を羅列するような感じでした。
この頃、私自身はというと、
悲しくない訳ではないのですが、
不思議なもので自分の身体だと、とても大きな変化があっても、それはそれで受け入れられるというか、
そういうものだというか…案外平気でした。
見慣れてしまうと言った方が良いのかな…
でも、娘にとってはやっぱり
2つあったものが1つなくなっているという変化。
どう映っているのかな…
負担にはなってはいないのかな…
だって私の目線が外れている時に、術側の傷をみているのに気づいてしまったんです。
子どもながらに色々わかっているのかなと感じました。
なので、時々湯船に浸かっているときくらい見なくても済むように、
温泉シリーズのにごり湯の入浴剤で入ったりもしていた退院後の冬の季節です。
長くなったので、次回はその頃から少し経った頃の様子も
書いてみようと思います。
なぜ今になってこの記録をやっぱり残そうかと思ったかというと、、後には続いてほしくはない出来事ですが、
まさかの出来事が降りかかり、どうなるんだろう。不安や怖さをを抱えていらっしゃる方がいることがわかったから…
私自身も少し先に経験した方の記録から、勇気をもらったから…
私たち親子の記録がほんの少しでも、大丈夫かもしれない。と思えるものになってくれたら、私のもどかしい苦しい胸の内が救われます。