今日は、母親の私の乳がんと片側全摘出することを
3歳の大切な娘にどう伝えるか、伝えたかの記録です。
(少し前の出来事で、時間軸はずれています。)
1ヶ月程前におっぱいに悪いものができてしまい、病院にお泊まりして治してくださいと言われたことは話してあります。
娘は自分も病院に泊まれないことに、不安がある様子がありました。
私たち親子が離れるの、はじめてです。夫と娘だけが一度、夫の実家に一泊した経験くらいです。
お風呂に入ったときに話しました。
お風呂って余計な情報があまりなくゆっくり話ができる気がして…
今日病院の先生に、病院にお泊まりする日が決まったことを聞いてくると言っていたよね。
お泊まりする日とどうやって治すのかを
聞いてきたので2つ、お話しするね。
と切り出しました。
「1つ目のお話は、
いつお泊まりするか…幼稚園で〇〇がある日からです。(子どもだけの行事がある日から)お母さんは病院で寝ます。」

と眉毛が下がったなんとも言えない表情に。
さみしいねぇ…と抱きしめます。
「娘ちゃんは、おうちで、お父さんと…」

前に話したこと覚えてたね。
「しばらくはお父さんやおばあちゃんとお風呂に入って、おうちのベッドで寝てね、できますか?」
ドキドキ…
この辺りから娘は、わざとおどけた反応をし始めました。

敬礼ポーズなんかも決めながら…
大丈夫。不安になったんだよね…
わかってるよ。
「2つ目のお話は、
どうやって治すかを聞いてきたお話です」
「お母さんの悪いものはどこにできたんだっけ?」

ちゃんと右胸を指さしました。覚えてたね。
「そう、ここ。この中だよね。
私たちには見えないけど、
お医者さんだけには見えたんだったよね。
娘ちゃんには見える?」

お父さんには見える?
夫、「お父さんにも見えない」
…この日はこの話を3人でしたかったので、3人でお風呂に入っていました(笑)

切ってみたら見えるんじゃない?の意。
おお、予想外の正解。
「なるほどね、そうか。」
その後、
『がん』という名前は出さずに、
悪いもの=バイ菌よりも強い病気のもと。
小さいうちにやっつけないと、どんどん大きくなって、今はお母さん元気だけど、元気がなくなっちゃうみたいだから、というように話しました。
そして、
この病気のもと、はバイ菌とは違う。
バイ菌は、手洗いやうがい、
あ、あと歯磨き!と娘もすかさず反応!
で、やっつけられるけど、
バイ菌と病気の元は違うんだ。
だからどうやって治すかというと、
おっぱいとバイバイをするんだって。
ぺっちゃんこになるってお医者さんが言ってたよ。
という表現で伝えることにしました。
娘は……
そのことへの返事はなかったけれど、
すごくおちゃらけて。
そのわざとのそういう表現をみせたこと。
ちゃんと受けとめて、話を聴いてくれたんだな、
わたしにはそう伝わりました。
子どもへの告知、参考にしたのは、
この2つ。
この他にもお子さんのいらっしゃるご経験者の方のブログも、
たくさん拝見し、勉強させていただきました。
どんな医学的知識よりも、イメージしやすくて、勇気づけられました。
でも、私なりにアレンジして。
①がんという言葉
伝える方がよい。という情報でしたが、
幼稚園の保護者には誰にも言っていません。
入園前の友だち関係もなく選んだ園なので、コロナ禍なのもあり、まだお迎えや行事で会うときにおしゃべりするくらいなので、
まだ控えておきたいかな…言われた方がびっくりしちゃいそう!
言うかはわからないけれど、娘がポロッとその言葉を口にしたときのことを考えると、
隠し通したいという訳ではないけれど、3歳の今はまだ伏せておこうかな。
②子どもがわかりやすい言葉で。
知らない難しい言葉ってそれだけで怖そうに感じませんか?
入院→病院におとまり
手術→お医者さんが治してくれる。
病気のもと→がんのこと。普段から慣れ親しんでいるバイ菌やウィルスとは全く違う。ということ。
よく日常的に使うバイ菌という言葉でおっぱいが無くなったということを実際に退院後みたら、色々混同してしまうのを避けたかった。
これを周りのお世話してくれる人や幼稚園の先生には、この会話にお付き合い願えるように、頼みました。
子どもはやっぱりすごい。
色んな表現をしながら、娘らしくこの話を受けとめてくれたことに
ありがとう。
お風呂に2人きりになった時、
さっきのお母さんのおっぱいのお話を聞いて、
娘ちゃんはどう思った?どんな気持ち…??

そうだよね。
でも、ちゃんとお話を聞いてくれてありがとうね。
いつかどこかで、悲しい気持ちを抱えているどなたかへ。
子どもはとても優しくて、たくましい。
こちらの気持ちをちゃんと受けとって、理解してくれるのですね…
私も娘のことをそう思いました。
悲しい気持ちも、
きっと、きっと時間が解決してくれますよね…