vol.2
5月にテラスで発達心理学者の浜田寿美男さんをお迎えして「人の育ちをどう考えるか」というテーマで研修をしました。
最近、発達障がいを含め「発達」という言葉が注目されているように思います。
「発達」ってなんだろう。
と改めて考えるとなんと説明して良いかわからなくなりました。
"人間は発達するために生きているのではない"
"発達は結果であり目的ではない"
と、浜田さんは言われました。
私は"発達"や"障がい"についてまだなにも知らなかった頃、
発達とは「○歳までに○○ができる」ということでした。
「○歳に○○ができない」と発達から外れている、それが障がいーハンディキャップなのだと思っていました。
そして○○ができるようになるために訓練のプログラムを考えていたのです。
発達を見るとき、どうしても「○○ができない」ということに注目して評価をしてしまいます。
でも、発達は積み重なっているものを飛び越えていくものではないんだなと当たり前の事に気づきました。
「できない○○」を見るのではなく、「できる○○」見つけて、その上に積み重ねていくことに注目しないといけないんじゃないかなと思うようになりました。
浜田さんの言う
"発達は結果であり目的ではない"
"発達するために生きているのではない"という言葉は
「できる○○」を積み重ねた結果、起きている今の一つ一つを指すのかな
と思いました。
vol.1で書いた「今ある力」が発達にも大切な力なんだろうと思います。
ちゃこ