ピアノ教室の役割って

 

一体なんでしょう?

 

楽譜通りに弾けるように指導をしてくれる場所?

 

我が子の音楽的才能を引き出してくれる場所?

 

音感教育を施してくれる場所?

 

情操を整えてくれる場所?

 

 

 

 

ピアノ教室に行く一番の理由は

 

 

ピアノが弾けるようになること。

 

 

コレが一番でしょう。

 

 

でも

 

わたしが思うこれからのピアノ教室の役割は

 

 

 

音を通して育む場所

 

 

何を? という点はその子しかわからない。

 

でもわたしの中では

心を育む場所でありたい。

 

自信をつける

少し頑張ったら頑張った分だけ結果がでる

1曲を弾けるとどんどん弾きたくなる

 

曲を仕上げた時の

はなまるをもらった時の

その時の心が大切なんだ。

 

 

音に自分の気持ちを載せられるという点も

すごいもの。

 

 

 

 

実際、先日

 

小学校中学年の男の子が

レッスン中に

いつもと違う様子だなぁ。。と思っていたら

 

 

急に彼のほっぺに

涙がポロポロと流れて落ちていて

 

 

声を押し殺して泣いて

ひとしきり泣いたあと、、、

 

時計を見て時間になったから

何も言わずに帰って行った。

 

 

 

でも

 

わたしにはわかるんだ。

 

なぜだかわかる。

 

 

 

 

その子が声を押し殺して泣くなんて

多分、母親も知らないと思う。

 

 

次の週、ちゃんと来るかなぁと思っていたら

普通に来たんだけど

妙に素直だった。

 

わたしの目を絶対に見ないようにして

それまでは話していたんだけど

目を少しずつ合わせるようになってきて

最近は醸し出す音色も優しくて

丸くなっている。

 

 

私も相変わらず、ここまで弾いてきたら上出来じゃない? と言って

さりげなく宿題を出してきたけど

今は彼自身から弾いてきて

笑顔が出てきている。

 

 

本当にいろんな子がいる。

 

特にピアノを続ける子どもたちは

やはり心が関係していると思う。

 

この男の子も

いつまで習いに来るかわからないけど

わたしはずっと来てもらいたい、と思う。

 

その子にとってのピアノ教室は

心のガス抜き。

 

自然体でいられるし

それを許してもらえる。

 

無理して頑張ることもないし

何か1つ弾けたら

先生からめちゃくちゃ褒められる。

 

 

ただ、、、

 

パパとママが月謝を出してくれる限り、の話だけど。

 

 

そういうことを考えると

ピアノ教室の月謝は低め設定がいいなぁ。。。

 

 

 

大人の事情は

いつもきれいごとばかりでないけど

 

そのきれいごとが通じる世の中であってもらいたい。