お別れ会では彼のお姉さんと妹さんも話をしました。

 

彼には5歳くらい年上の腹違いのお姉さんが居て

 

3つ違いの妹さんが居ました。

 

お姉さんの他にももう一人兄弟が居た様な居ない様な話をしていましたが

 

その辺の事情はよく知らないし、私が知っているのはこの二人の姉妹のことだけです。

 

どうやら青年は、亡くなる直前は二人を避けていた様でした。

 

みんなからの話を総合すると

 

彼は良くマリファナを吸っていた様でした。

 

この辺ではマリファナを吸うことは違法では無くなっているし

 

そうで無くても、マリファナを吸う人は結構身近にたくさんいますが

 

(私は匂いとかが大嫌いだから反対!)

 

彼の住んでいたあたりはヒッピーみたいな生活をしている人が多い様で

 

マリファナを吸うのは普通で、その中でも彼は一番太く巻いて吸っていたと言っていました。

 

話をした彼の友達の友達は初めて別の薬物を使っていた時にたまたま彼が家にやってきて

 

知り合いになったと言っていました。

 

落ち込む気分を上げようと思って薬物を使っていたのかな?とふと思いました。

 

アルコールもある意味同じ様な理由で使う事がある上に人体には中毒性のある飲み物ですが

 

人によっては気分が上がるどころか怒りっぽくなったり、泣き上戸になったりと

 

吸うとリラックスすると言われているマリファナとはちょっと違いますよね。

 

とにかく

 

彼がたくさんお酒を飲んでいたのかどうかはよく分かりませんが

 

彼が素面(しらふ)で居た時はあまり無かった様なことをお姉さんが言っていました。

 

最近彼女のところに遊びに来た時があって

 

その時に彼が素面だったので

 

『泊まって行きなよ。もっと一緒にいようよ。』と言ったけれど

 

すぐに出て行ってしまった、と言う様な話をしていました。

 

彼が素面で居られる時間を引き延ばすために自分のそばに止めて置きたかったのでしょう。

 

彼は自分が一番苦しくて辛い思いをしているのに

 

いつも自分のことを一番に考えずに

 

周りの人の気持ちを考えて

 

どうにか今まで留まっていたのだと思う

 

彼はもしも自分が居なくなったら

 

家族が悲しむ

 

友達が悲しむ

 

みんなを悲しませたく無い・・・と思っていたのでは無いかしら

 

だから無理して、頑張って

 

お母さんと約束した28歳まで生きようと思っていたのでしょう。

 

でもとうとう

 

自分が必要としていることを最優先すると決めた

 

そしてそれが心の平穏だった様です。

 

彼は自分勝手になるのではなく

 

まずは自分を大事にする人間になったのです。

 

その為には

 

この世にお別れを言い

 

痛みや苦しみの無い世界に行く事が彼の唯一の選択肢だった様です。

 

彼が6年もの間ずっと苦しんでいたことはみんな理解出来るし

 

彼は自分の事を一番に考えて

 

この決断をしたのだと理解出来るから

 

やっと苦しみから解放されたね・・・と言う

 

彼に対して良かったねと言う気持ちもあるのでしょうが

 

それでも

 

もしかしてもっとちゃんと効く薬が合ったんじゃ無いの?

 

カウンセリングにきちんと連れて行っていたら何か違っていたんじゃ無いの?

 

大人になってから鬱にかかるのと脳がまだ未発達な状態で鬱にかかるのとでは

 

その苦しみに抗える能力が、脳の発達具合の違いに寄って差があるんじゃ無いの?

 

もっとメディカルサポートがちゃんとしている国に住んでいたら結果は違ったんじゃ無いの?

 

 

やっぱり

 

もっと生きていて欲しかった

 

もっと一緒に笑いたかった

 

ずっとそばに居たかった

 

 

頭で彼の事を理解して居ても

 

感情は悲しみや悔しさが一番に出てきてしまうので無いかと感じました。

 

彼の遺書には家族に対して

 

自分のせいに思わないでね、とか

 

愛してるよ、とか

 

自分がなぜこの世を去るのか?と言う理由の他にも

 

家族を大切に思っている気持ちがたくさん書かれていました。

 

遺書を読んでも

 

みんなからの話を聞いても

 

ただただ

 

生きていて欲しかった・・・と言う感情しか湧きませんでした。

 

私はもう何年も前に交流を止めた

 

彼の友達の親でしか無いのだけれど

 

青年になった彼の人生に何かしら関わって見たかったとただただ惜しい気持ちで一杯になりました。