ハリの卒業式は先週の火曜日にありました。私の仕事が終わる週でとっても大事な週ではあったのですが

朝から仕事を休んでおいて正解でした。

ハリには両親が来てすぐの週末に一緒に買い物に行ってワイシャツとネクタイ、新しいジーンズと靴を購入しました。

本人は「ガウンの下はパジャマでも良いって先生が言っていたよ。」と言っていましたが

さすがに襟元も見えるし下も見えるからせめて上はネクタイをしなさい!

と無理やり買い物に連れて行ったと記憶していますが

いざ買い物に行くと、なんかウキウキと服を選んでいて

しかも一度きりしか着ないのは分かっているのに時間をかけて・・・と途中で立場が入れ替わり

「いーんだよ、そんなに時間かけて選ばないでも!」とついつい言葉を吐いてしまっていました。

以前書いたか忘れましたが、1ヶ月以上前だったか、ハリは何を思いついたのか

私の不在中に使ったことがなかったバリカンでいきなり髪を切り、とんでもない髪型にしていました。

それを見てかなりショックで立ち直れなかった私でしたが

その日は仕方なく丸坊主にして見たものの、私もバリカンを使うのが下手で坊主でさえも綺麗にできなくって

しばらくショックを引きずっていました。

そしてとうとう、すぐに伸びると言われた髪はなかなか伸びずにとうとう卒業式を迎えてしまいました。

切ってしまった時に「お前馬鹿か?!卒業式があるのになんちゅーことしてくれたんだ?ああ?!」と叫んでしまいましたが

その日が近づいてはっと気がつきました。

「髪型がやばい!」そして大慌てで美容師さんに連絡をしたところ、サイドを切ればなんとかかっこよく出来るかも?と言ってくれたので

両親が到着する日に予約をし綺麗に髪を整えてもらいました。

間近になって気がついて良かった!(変な髪型に慣れてしまっていたのね)

さて、当日の会場はハリの高校ではなく

ビル・グラハム言うシティーホール近くの会場で行われ、そこでは合計で3校の卒業式が予定されていました。

ハリはその真ん中のスケジュールで

会場近くに車で言ったら、前の学校の家族達で見事に駐車場が一杯で停められず慌ててちょっと遠い場所に停めました。

早めに行って良かったです。

早めに行った理由は、私とハリの二人してキャップとガウン姿でシティホールの前で写真を撮りたかったのです。

その写真を撮った後は、ガウンをさっさと車に持って行き(ヒールの高い靴で歩き回って痛かったので、そこで靴も履き替えちゃった。)

後は式に普通に参列しました。

子供達は一階に座り、保護者は上から見ている状態でハリが見つけられませんでしたが

座っている様子をずっと伺っていたら、どれが本人か分かりました。

小さい頃はじっとしていられない子供で、体を動かさずにはいられなかったハリでしたが

大きくなったハリは身動き一つもせずピシッと座っているのですぐにあれだ!とわかったのです。

余談ですが、ハリの高校には昨年から新しい校長が就任していたのですが

その人はハリの中学時代の校長で、同じ校長から卒業証書を二回もらったことになります。

両親はアメリカの学校の卒業式の緩さにびっくりするかと思いましたが

父は私たちの卒業式を見たこともなく

なんとハリの卒業式が初めてだと言っていました。(ハリの中学の卒業式に来てくれた)

弟の中学の卒業式には行っただろう?と母が言いましたが

父はさっぱり記憶がないとのこと。

両親が卒業式に参加するのは日本では珍しいのか?なんて思いました。(あの頃は・・・だね)

ハリの卒業式では弦楽部みたいなのがずっと生演奏をしていて、中には卒業する生徒も演奏していました。

後は選ばれた子供達が歌を歌いました。

個人的には星条旗よ永遠にの曲をエレキギターで弾いてくれた生徒に感動しました。

有名になるかもしれないのでビデオを撮っておきました。

実の子供の卒業式にも出なかった父がハリの卒業式にわざわざ来てくれたのはありがたいことです。

いや、孫だから大事なのか?

しかし、参加するためにわざわざ渡米してきたものの、英語はさっぱり分からないので途中で居眠りしていました。

私はハリを見つけたので、卒業証書を受け取る時を遠くからビデオに撮りました。

でも、こんなボケたビデオより何より

ハリが無事に高校を卒業できた事実が大事でした。

生まれたばかりのハリをたった一人で面倒見ていた私は、ハリが寝ているとちゃんと生きているのか?息をしているのかと不安になり

度々ハリの口元に顔を近づけては息が出ていることを確認していました。

とにかく大怪我や病気をしないようにとずっとずっとハラハラしながら育ててきました。

これからもその気持ちは変わらないのだと思うけど

無事に卒業を迎えられたことは、本当にありがたいことだと思います。

ハリの人生のほとんど全てを大学生活で費やしてしまった私ですが、よくぞちゃんと育ってくれました。

卒業おめでとう!