2月の私の誕生日のお祝いにミュージカルのチケットを頂きました。

いつも私の石鹸を大量買いしてくれる、元市民大学の英語の先生です。

ハリと二人で前から4列目と言う一人125ドルもするチケットをもらってしまい

ありがたく鑑賞しに行きました。

ミュージカルはWickedです。

数年前に私たちが観たのが最後の興行とか聞いていたのに、再び始まったんですね。このシステムがいまいちわからない。

ハリと私が初めて観たのは何年前になるのか忘れましたが

その当時ミュージカルに出演している役者さんの娘さんが保育園に通っていたと言う関係で

そのお父さんのつてを使い、良い席を安価で買わせていただいて

ついでに舞台裏ツアーと役者さんに会えると言うチャンスがあったので

もう一回行っちゃう?と二度も鑑賞しました。

そしてその後すぐに父が一人で渡米してきて、うちに長いこと滞在した際に

父をミュージカルに連れて行こうって事で

私とハリは3回目の鑑賞に行ったのでした。

父は日本語の通訳ラジオ付きで行ったので、ちゃんと内容がわかったそうです。

このミュージカルはあの有名なオズの魔法使いの裏話のような設定なのですが

オズの魔法使いではただ単に脇役として出てきた悪い西の魔女に焦点を当て

その本当の姿と真の友情の話を語っているのがこのミュージカルなのです。

私は高校時代に演劇部に入部して、お芝居をたくさん見ていたのですが(自分の小遣いで買える値段のチケットね。)

自分で芝居づくりに参加していた事もあってか、役者さんたちが一緒に一つの作品を作っているということを考えるだけで感動してしまうのです。

一番最初に脇役の人たちがダンスをしてピタッと止まっただけで涙目になってしまい、よく見えない・・・

と言う訳で所々涙がでるのですが

ダンスパーティーで浮いているエルファバを見て近寄っていくグリンダのシーンも泣けます。

グリンダはオズの魔法使いの中では偉大で、優しくって、みんなに慕われている良い魔女ですが

学生の頃は自己中心的で、なんでも自分の思うとおりにならないと気が済まなくって、頭の悪いギャルみたいな設定でした。

でも人気者でエルファバとは正反対の位置にいました。

お互いに無い部分を補うかのように仲良くなっていく二人。

二人が出会ってから一生の別れを経験するまでの話です。

グリンダは本で読んだり映画で見たオズの中のイメージとは違い、ちょっと頭が悪いけれど憎めない、コミカルな感じのキャラクターです。

見るたびに違う役者さんが演じているので、それぞれの動き方の違いや話し方の違いなどがあり

同じキャラクターだけど少しずつタイプが違うなと思いました。

観れば観るほど、また観たいと思ってしまいます。

それとこのショーの衣装が好きです。

どれもすごく凝っていて、素敵なデザインです。

舞台装置や照明も素敵でしたが

特にエルファバが初めて空を飛ぶときの光の色が素敵でした。

元照明係としては、真似できない技です。

舞台手前の下の部分では生演奏をしている人たちが座っているのですが

休憩時間に覗いたら、想像していたよりも少ない数の人たちで演奏していたのだと知りました。

芝居をしている間、指揮者の胸から上あたりがずっと見えていたのですが

歌を一緒に口ずさんでいるのが見えて、なんか良いなあ~~って思いました。

こんな仕事もあるんですよね。

観たばかりだけど、また観に行きたいなあ・・・・。