ハリは家で日本語だけを喋り、

日本に行けば同じ年の子供よりもボキャブラリーがあるかもね・・・と言われたくらいの日本大好きアメリカ人ですが

日本で育った私としては、ハリはいつか日本に実際に住んでみて初めて日本の文化を理解できるようになるだろうと思っています。

子供の頃から数回訪れた日本では、私の家族、友人知人たちのおかげで良い思いしかしておらず

とにかく日本びいきと言うか、日本は完璧でアメリカはダメ!と思っています。

まあ実際に私も個人を見ると日本人ってなんて凄いんだ!と思うけど

アメリカだって良いところはどこかある。

逆に言えば日本だってアメリカの真似ばかりしてるせいで、アメリカのダメダメが日本に浸透しつつある。

いつかは今のアメリカと同じような問題を抱えるようになるかも知れないから

簡単に今だけを見てどの国が素晴らしいとかどの国がダメだとか言っていてもあまり意味はないと思います。

と言っても、ハリは着々と日本へ移住し日本人になるための道を考えながら前に進んでいます。

本当は日本に留学したかったハリですが、さすがに私にはお金がないし、援助してくれる家族も他にいないので

「今すぐは無理です。」と伝えました。そして

「私なんか頼らずにお前が自分でお金を貯めろ!」と母は厳しく子供に言いました。

本人は頼るつもりはないと言いつつ、独り立ちする方法などは何も思いついていません。

(私なんか入学金から仕送りから色々と親に出してもらって、それでもってその道に進まないと言うとんでもない娘でしたが)

アメリカにいるんだし、せっかくだから良い大学に入れるようにがんばってみれば?という話も

実際は奨学金がどれだけもらえるかもわからないし、市内から移動したら生活費の援助をしてあげられないとか

色々と考えた挙句

「とりあえずは市内にある大学に通ってくれる?」と

私が通う大学に申し込むようにと提案しました。

本人は何をしたいのか分からず、大学で何を学びたいのかも分からないので

今一番興味がある日本語を学ぶと言う目標で大学に申し込んだのですが

2週間ほど前だったか

その大学から、ハリが秋から入学できるという通知がきました。

それだけ。

受験勉強はしてないし

テストは一回受けに行ったけれど、その結果がその大学で提示している点数にちゃんと引っかかっていたので

改めて受ける必要も無いとのことです。

ハリは特に日本人の子供のように必死になって勉強をした経験は一度もなく

あっさりと大学も決まってしまいました。

それで良いのか?

受験の経験から学ぶ何かって、必要では無いのか?

あっさりしすぎていて、本当に入学できるのか半信半疑の母ですが

ハリの入学許可の通知が来たので、次は奨学金の申し込みです。

授業料は自分で通っているので知っていますが

私には払えません。

というわけで息子の大学入学で頑張る人って、私?

お前が夏にバイトして支払えよ!と思う母ですが

去年の夏に大学資金を貯めるはずだったハリは自転車で事故って骨折をし、何にもできない夏になってしまいました。

今年こそはちゃんと働けよ!と心のなかで祈っています。

奨学金の申し込みをするには、源泉徴収を終わらせなくてはならない。

源泉徴収の計算して、終わったら奨学金の申し込みをして

めちゃめちゃ時間を使って大変だったの私じゃん!

あとはオリエンテーションに申し込むとか

そういうの。

ハリって学校入学に関しては何の苦労もしてません。

キンダーから小学校から、中学校から、高校まで

全て第一志望に受かってます。

それもこれも、マイノリティの日本人だからかな?

ただのくじ運かな?

ちなみに大学は、くじではありません。念のため。

一応ある程度の成績を保っていないと申し込めません。

でも選んだのが【日本語科】だから、もしかして申し込む人が少なくて受け入れてもらえたのかも?と思いつつ

大学のその辺のシステムは良くわからないので勝手に想像してます。