つい写真撮っちゃうもの ブログネタ:つい写真撮っちゃうもの 参加中


今でこそ携帯電話に付いているカメラの質が良く成って、誰もがカメラを持って道を歩いているような時代に成りましたが

私が子供の頃にカメラを持っていると、ちょっと珍しい・・・と言うか

誰でもカメラを持ってる訳ではなく

だから写真を撮るのが好き!と言うとあまり一般的ではないような時代がありました。

私の父は、私の伯父の影響で写真を撮るのが好きに成ったらしく

伯父が父にカメラを上げるので、父は惜しみなく私に使わせてくれました。

と言っても、使わせてもらえたのは

誰でも簡単に写真が撮れるカメラでしたが。

初めて使わせてもらったのは8歳の頃で

それから、旅行に行くと私は私のカメラを持って(父がフィルムを買ってくれるので無制限)

もっぱらは家族の様子を写真に撮る係でした。

その頃は家族以外の写真を取るというアイデアがありませんでした。

ところが父は、旅行中の家族の写真は私が撮っているので

自分は道ばたに咲いている花に止まっている蝶を撮ってみようとか

川の近くまで寄って行って滝を撮るとか

家族が「早く行こうよ~~~!」と言ってるのに

なかなか一カ所から離れずに、どうでも良さそうな写真を撮っていました。

そして一番母が嫌がったのは、家族の食事中の写真を撮る事でした。

でも父は、私達が小さい頃から食べ物を食べている姿や

その時に食べた物の写真を撮っていて

「忘れちゃうから、記録として撮ってるんだよ!」と言っていました。

そんな私も食べ物の写真を撮る様に成ったのは言うまでもありません。

家族で旅行に行った時、こんなの食べたねとか

特別な行事の時にこんな料理が並んだねとか

人に寄ってはそんなの覚えてなくって良いよ!ってような物を写すのは父の影響でしたが

今ではそれが当たり前の様に成っているので、流行に乗ってやってると思われそうです。

でも私を昔から知ってる人は

「はい、まず写真撮るんでしょ?」と私に撮らせてくれるのです。

そんな私と父がそれぞれにカメラを持って歩くと

一緒に居るハリがかなり苛つきます。

ハリは私がカメラを壊したくない理由から小さい頃から自由に写真を撮る経験をしてません。

父はスポンサーが居たので(伯父)自由に子供の私にカメラをくれましたが

私のスポンサーの父は遠く離れているし、そんな簡単にカメラを貰う訳には行かないので

(と言っても、私は生まれて今まで自分でカメラを買った事が無い。)

とにかく、ハリはカメラを使わない子に育っていて

私と父がそれぞれ写真を撮ってると、そこは撮るなとか

撮ってもどうせ後で見ないくせにと

うるさいのです。

父はアメリカ旅行に来て、ゴミ収集車やチャイナタウンの窓に干されている洗濯物とかの写真を撮ろうとしてハリに阻止され

二人でぶりぶり怒りながら帰って来た事がありました。

父の撮るような写真だって、未来に成れば歴史や習慣を学ぶ良い一枚に成るので

撮っておいて無駄という事が無いのですが

ハリには分からないのでした。

「人の洗濯物の写真を撮る何て失礼でしょ?!」とハリが言ってましたが

サンフランシスコでは洗濯物は外に干しては行けないのに、あんな風にまでして洗濯を干してるのはある意味写真に撮っても良いと思う、チャイナタウンにはあれがないとチャイナタウンじゃないから・・・と

小学生に言ったところで納得はされませんでしたが。

そうそう、3人で森に言った時は「そこの蜘蛛の巣の写真を撮ってみろ?!」とか

私が写した場所を同じ様に写して「俺の方が上手に撮れてる。」とかうるさい父でした。

なので父と私が参加する旅行の写真の数が半端ありません。

そんな私ですが、実は写真をちゃんと勉強した訳ではなく

しかもカメラが持ってる機能をちゃんと使いこなさないので

毎回素敵な写真を撮ってる訳では無いのですが

私は構図を気をつける様に物を配置しながら写してます。

例えば、子供を写すにしても、顔を真ん中に持って来るのではなく

子供の身体の位置や周りにある物が、どのように空間を切り取ってどんな絵が出来るのか?と

だから保育園で写真を撮ろうとしている瞬間にそばに居る親が『ほら、ぷうを見て!』と言うと(ちっ余計な事を言いやがって!)と思って写すのを止めてしまいます。

こっちに向かって笑う子供の笑顔も良いですが

笑っていた瞬間に、そばでカメラを構えていた私と目が合った・・・と言う表情の方が私は本当に楽しんでいる姿が撮れるので好きなのです。

私の仕事場では私がカメラを持ち歩いては、子供の遊ぶ姿を記録として写しているので

後ろ姿だったり、手先だけだったりする写真も沢山あります。

お母さんとさよならをして、泣いている写真や

思う様に成らなくって怒ってる写真なども最近は撮る様にしています。

子供に感情について話す時に、自分たちの写真を見た方がより身近に感じるからです。

ま、これも理由や目的があって写している事なのですが

理由も無く、というか

見るとついつい撮りたく成るのは

空の写真です。

ぱっと見上げた空に奇麗な白い雲がすーーーっと流れていたので撮っておこう!とか

入道雲が奇麗だなあ~~撮っておこう!とか

朝焼けの色がなんとも美しい~~~撮っておこう!とか

技術が伴ってないので見たままに美しい物は撮れてませんが

自分では上手に写せないと分かっていても、空はついつい撮ってしまいます。

あと、道ばたの雑草。

灰色のコンクリートの間から小さい緑色が見えて

しかもピンクや黄色や白や青などちゃんと奇麗な色をつけた花がすっと伸びていたりすると

ついつい写真を撮ってしまいます。

私のコンピューターにはそんなどうでも良さそうな物の写真が沢山入っています。