保育園の誕生日のサークルで誕生日の子供が小さいプレゼントを持って来て

サークルの最後にお友達に配るのが今までの習慣だったのですが

シールだとかシャボン玉だとか

そういうおもちゃを人数分買うかわりに

絵本を一冊保育園にプレゼントをするという方法を

今年からお勧めしています。

私の生徒で3月生まれのおちびちゃんが誕生日のサークルをした時に

プレゼントではなく絵本を持って来てくれました。

その次の日に、別のお母さんから子供の問題がでました。

もう上の学年になっているのに、未だにお母さんにさよならが言えずに

泣いてぐずるので困っていると・・・

昨年の私のクラスに来た時、すごーーーく大変な子だったのですが

やっと色々と自分でするようになって来ました。

でも何でも出来る優秀なお兄ちゃんを持ち

完璧主義なその男の子は

自分よりもお兄ちゃんになりたいと、凄くひねくれてしまっています。

手がかかる下の子と手が全然かからなかった(同じ年齢の時の比較)お兄ちゃんを

自然に比べているのではないか?と思いますが

とにかく甘えん坊に折り紙をつけたような男の子なので

お母さんに最後の一分でも一秒でも甘えたいと言う気持ちもあるのでしょう。

そのお母さんの話を聞いて、前の日のバースデーサークルで寄贈された絵本を思い浮かべ

紹介をしました。

あらいぐまの子供が学校に行きたくないと言うのですが

お母さんがその子供の手にキスをして

お母さんを思い出したら、この手を頬に当てればお母さんのキスがここにあるわ

と勇気づけるのです。

その絵本をその日に早速生徒に読んであげたそのお母さんは

『あの絵本の効果は凄いわ!』と大喜びして

次の週に

『絵本のおかげでさよならが簡単になったわ。ありがとう!』と言ってくれました。

実はこの絵本を持って来た女の子がお父さんとさよならが言えずにいつもぐずぐずしてる子で

もしかして家族はこの子の為にこの絵本を選んだのかも?と思いました。

本は学習のためだけではなく心のセラピーにも使えます。

子供達が難しい事を克服しようとしているとき

その気持ちや子供の性格に有った絵本を与えることで

その問題を乗り越える後ろ盾になってくれる事も有ります。

私たちが一冊の本のおかげで道が開けた経験をしたり

悲しみを乗り越えられた経験をしたりするのと同じです。

この絵本は一人の男の子が朝のお別れ時に泣かないでいられるように成った絵本です。

新学期に保育園や幼稚園、小学校に新しく通い始めるお子様と

こんな風に心の繋がりを作れたら

お互いに離れている間も寂しくなく成るかもしれません。





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