そもそも私たちは仕事を決める時、何を中心に考えて決めるのでしょう?

お金の金額?

環境?

同僚?

多分、一番最初に

それは自分に出来る仕事なのかどうか?と言うことを考えると思います。

子供の仕事と言えば、医者か弁護士と言うように

かなりせまーーーーい選択肢しか与えていない親も中にはいますが

よく考えたら、それ以外の職業に就く人が居てくれないと

社会は成り立たないのです。

私のイメージだと、日本人はみんな芸能人に成りたいように思えて成らないのですが

芸能人に成るかどうかはともかく

大事なのは子供がそれをやりたいのかどうか?だと思います。

私は演技するのが楽しいと思うけれど、舞台で演技をするよりは見る方が好きです。

そして子供達と演技をして遊んでいます。

役者としての演技はありませんが、普段人を騙す程度の演技はあります。

その特技を使って、子供達を喜ばせては楽しんでいます。

演技と言えば、バイト先で男の子二人がずっと楽しく遊んでいました。

私が段ボールで作った操縦席の絵を使ってどこかに行くと言っていました。

園庭の遊具の上に段ボールのパネルを立てて、出発した二人は

ソーセージランドへ行くと言っていました。

ソーセージが人間が作る物ですが、それを無視した質問をしてみました。

『ソーセージランドにはソーセージが生えてるのかな?』すると

『そうだよ、それをた—――くさんつんで、ノースポールの人たちに届けてあげるんだ。』と

言っていました。

打ち合わせをした訳ではないのに、二人はまるでそのことが本当かのように

ちゃんとつじつまのあった話をしてくれました。

その二人を観察していると、二人はどうやらお母さん亀と子供の亀だそうで

そのうちにガスが足りなくなり、お母さん亀がエネルギーを手に入れに行ったり

その後は、どこかに行って二人で農業を始めたりと

まあーそれはそれは忙しくずっと遊んでいました。

バケツを使ったり、一輪車を使ったり、重労働をしたり

自分たちの話に合わせて良く身体を動かしていました。

同じ男の子一人と別の男の子は違う日に

人魚に成っていました。

砂場で人魚の女の子だと言って、ちゃんと女の子の名前まで用意して遊んでいました。

庭の木や草はみんな若布や昆布だそうで

それを集めては、イルカにあげるのだと言って遊んでいました。

この男の子達は、消防士になるのが夢だそうですが

消防士のコスチュームを着て、ブーツを履いて、ヘルメットをかぶって

ホースで遊具に水をまいている姿がとてもかわいかったです。

男の子4人くらいで消防士ごっこをしていたのですが

誰がチーフでどこのステーションだとか言うので

そのステーションの番号を紙に書いて上げたら喜んで使っていました。

子供達が夢中になっている遊びに関連して、文字や数字を教えるのが

遊び中心の保育園での仕事です。

数字を書いてもらった子供が喜んでそれを仲間に見せに行くと

みんながやってきて

『僕にも5を書いて!』とか

『僕は3がいい!』と言って、数字の形に興味を見せました。

その後は、その数字の紙を持ってまた消防士として遊んでいました。

私は子供が自由に遊んでいるのをただ眺めているのではなく

どうにかしてその中に何かを織り込めないか?とチャンスをうかがいながら眺めているのです。

邪魔は出来ませんが、流れを止めずに

上手くその流れに乗っかって、何かを渡すのです。

下手をすると子供が遊んでいたのを全て止めてしまい

私が子供達のために何かをする結果に成ってしまうので気をつけなくてはなりません。


子供達がどんな遊びをしていたか次に紹介します。