ハリの中学校生活も残すところあと一週間と成りました。

結局、3年間ずっと嫌な思いをし続けて終わるような結果でしたが

それなりに友達も出来たとかなんだとか。

でも一度いじめられるサイクルを作ってしまうと

それから中々抜けられないのかなと思いました。

私が園児達に教えたいこと、それは自分を信じること

自分のことを大事にすること

自分の気持ちをはっきりと相手に伝えること

勉強ができるか出来ないかなど関係なく

コミュニケーションスキルがこの先の人生に一番大事なことだと思うのです。

頭が悪くても、コミュニケーションが上手く出来たら

世の中は渡って行けるけれど

頭が良いのにコミュニケーションを取るのが下手だと何かと失敗したり

或は孤独な人生を歩むことに成ったりして

結果的にはハッピーな人生は過ごせません。

保育園児の親は、子供がいかに学習能力を上げられるか?と心配するくせに

子供が周りの子供とどう関わり合い、どんなリレーションシップを結ぶのかと

言うことに注目することはありません。

上の学年に行って、特に大事なことは

運動能力が優れているかどうかです。

勉強が出来るかどうかなんて、学校では余り他の子供は気にしません。

それは自分自身の自尊心を高めるために必要な経験です。

友達を作るために必要なのは、目に見えて何かが出来ることです。

運動が得意な子供は、遊んでいる時に目立ちます。

そしてみんなに尊敬されます。

逆に、運動が苦手な子供は馬鹿にされたり、はじかれたりします。

どんなに頭が良くても、それをリスペクとしてもらえるのはもっと上の学年に行ってから。

ハリは小学校時代、クラスで一番年下と言うこともあり

中には学年を繰り返す生徒もいる為に、運動能力は

2才近くも上の子供と比べることになったりしていました。

同じクラスに、約2才も違う子供が居たら

運動能力だって叶う訳がありません。

そういう違いからからかわれたり、のけ者にされたりするようになり

そういう自分の立場がパターン化してしまったのではと思います。

どんなにいじめられても、真っすぐに正直にモラルを考えて対応するため

仕返しをしないハリはかっこうのターゲットなのでした。

でもそんな中学校ともお別れです。

最後のダンスパーティには行く気がないと言うハリ。

よく映画で見るやつとは違って、中学校のダンパなので普通にみんなで踊るだけです。

昨日は遠足で遊園地に行ったのだけど

「お金をかつあげされないようにしなよ。」と言わなくてはならない私は

ちょっと悲しかったです。

でも言わないと、お人好しのハリは騙されて自分のお金を自分に使わずに

人に貸してあげたりしてしまうのです。

「どうだった?」と聞くと

最初は一人でいたけれど、途中でグループに混ざって遊んで来たとのこと。

遊園地で一人ってどんな子供?と思ったけれど

「一人で居る子は俺だけじゃ無かったよ。」って

どんなに悲しい学校なんだよ、おい。

お昼は一人で食べたそうだけど

遊園地に行って、一人でお昼を買って食べられるようになったのは逆に凄いかもね。

後半はグループで乗り物に乗って楽しく帰って来たそうです。

そんなハリはもう以前のようなハリとは違うんだけどねえ。

先日も書いたかも知れないけど、全校マラソンで

750人だかの生徒が走った中で20位以内に入ったそうだし

水泳のテストではクラスで3人だけが合格した中に入ったとか

(水泳選手なので当たり前だけど)

運動能力は明らかに他の子供よりも上に成ったのに

子供の頃にいじめられ始めると、そのパターンは抜け出せないのかな?

いじめとは違うけど、木曜日は演劇の発表会があったけど

時間が無いとかでハリのシーンはカットされたと言って

帰って来てふて寝をしてました。

みんなの小道具を全部作り、ジャグリングの練習を一ヶ月もして来たのに

最後の最後で、何十分も舞台の袖で待っていたハリを

出さないことに決めた先生。

これもいけずだなあ。

せめて前の日に『出番が無くなるかも。』って言ってあげたら良かったのに。

そんな訳で

色々と厳しい環境(ってほどでもないけど、ハリには十分ネガティブな経験ばかりでした。)で

中学生活を過ごしたハリ。

高校生に成るのが楽しみだそうです。

後1週間だ、頑張れ!