ハリのボランテイアのトレーニングは終わって昨日からスイミングのレッスンを教えてるらしい。

取りあえず、何かあったらコーチが助けてくれるようだけど

習いたての子供達のバタ足の練習とかを見てあげているようである。

朝の2時間、レッスンの手伝いをしていったん家に戻り

お昼を食べて少ししたらまたプールに行って今度は自分が泳ぐ練習をするのだ。

子供達は言った通りに出来ないし

泳ぎ方なんか教えてほしくないと言う子供も居るし

ハリとしては初めての『教える側』の経験で

色々と大変らしい。

私はスポーツでは無いけれど

日本の小学校で委員会活動という仕事をしたことがあった。

その仕事は自分で選んだ委員会に入り、学校で仕事をする訳だけど

図書委員会の時は、図書館の運営をしていた。

そういうような仕事を任されることの無い小学校時代を過ごしたハリだったので

今回のような経験は大事だと思う。

自分の知っていることをどうやって下の年齢の子供に教えるか?と言う勉強は

自分のためになるし相手のためにもなる。

私の場合は中学校の部活動でも

先輩の中途半端なしごきのような練習以外は

誰も教えてくれなかった軟式テニス部の練習だったけれど

自分が部長になった後は

市内で一番強かったテニス部の部長が英語の塾で一緒だったので

英語の勉強をしないで

練習方法を教わったりして

それを実践したりしてみていた。

(思ったように改革は出来なかったけどね)

同級生は練習したくないと言うので

後輩の練習を見てあげたりしていた。

高校の時の少林寺拳法の練習では

『今日習ったことは完璧でなくても良いから、次の時にはその中の何か大事なことを一つでも

人に教えられるようになっておくつもりで学びなさい。』と言われていた。

白帯でも学んだことの何かをすぐに人に教えられるようになると言う心がけで物事を学んだのだった。

自分よりも後に入った人には、必ず何かを教えられるようになっていなくてはならない。

思えば、小学校や中学校からの経験は

そのまま仕事場にも通じる何かを身につけていたと思う。

もちろん

人に物を教える方法を学ぶのはまた別の話で

昔の私は人に物を教える態度がなっていなかったのだけど

とにかく経験を積むことが大事なことは変わらない。

ハリに取って今年の夏のボランテイアは今までと違う立場に立つことで

沢山のことを学ぶのではないか?と思う。

私の仕事場にも10歳と17歳の女の子がボランテイアに来ることになっていて

早速色々と仕事を見つけてあげてはお願いしている。

仕事はお金のためだけにする物ではない。

仕事を与えられて、それをこなすことで責任感を養ったり

自分の価値観を高めたり出来るし

要領を得ることも出来る。

日本の中学生だったら、きっと夏休みには部活動か塾通いで忙しいのだろうけれど

ハリは2ヶ月半の間何もすることが無いのだ。

(他の家は旅行やら特別なキャンプやらで忙しいけどね)

なので今年はその有り余るエネルギーをチームに還元してもらいながら

何か大事なことを学んで貰おうと思い

ボランテイアを勧めたのだった。

疲れた~と言いながらも

頑張って通っているハリ。

口は減らないしうるさいけれど

ちょっとずつしっかりして来たように思える。