多分前も紹介したけど、大好きなのでまた紹介します。

私が仕事をしているのはアメリカの保育園ですが、

サンフランシスコにはいろんな人種が集まっているので

特に何人と言う風に決めて子供を集めていない場合、

いろんな国のカルチャーの紹介をする保育園が多いです。

例えばハリは中国系の保育園に行ったので、中国系の歌を歌ったり

季節の行事も中国とアメリカを混ぜたり。

サンフランシスコにはフランス系や日系、韓国系、ロシア系、ユダヤ系など色々あります。

親がどうしても自分だけでは子供に言葉を教えられないとか

どうしても自分の人種と同じ人種の子供たちと学ばせて

文化を継承したいなんて言う場合はそれぞれの保育園に入れます。

そうで無い保育園で、きちんと勉強した人が園長をしている場合は

偏りの無いように気をつけながら

色々な文化の紹介を試みます。

だから私が日本人だから日本の何かをする!と言えば、喜んですぐに受け入れられます。

今月の3日はご存知節分です。

保育園は中国の新年、ルナ ニューイヤーでお休みなので

前の日の明日に節分のイベントをすることにしました。

私と一緒に仕事をしてる先生は、オーストラリア出身の先生なのですが

いろんな文化に詳しく、日本語もちょっと勉強をしたことがあると言う

とてもオープンな先生です。

その先生に、どんなテーマにするか話せば、保育園の蔵書から適切な絵本を何冊も選んで

本の棚に置いてくれるのですが

私は家にあった鬼の出ている絵本をいくつか持って行き

子供たちにどの絵本を読んでほしいか聞いて読みました。

プロジェクトでは立体の鬼を作り

明日の豆まきに使う予定です。

立体の鬼は、トイレットペーパーの芯や発泡スチロールで出来ています。

昨日作った人が子供たちと赤い色を塗るところまで終わらせてくれ

今日作った人が、それに顔をかいて

毛糸で髪の毛やひげや体毛まで貼付けてくれました。

一人でずっとそれをつけていた女の子は、指一本一本にちゃんと毛をつけてくれそうです。

さて、サークルタイムの時間に読んだのは子供が選んだこれです。

まゆとおに―やまんばのむすめ まゆのおはなし(こどものとも絵本)/富安 陽子

¥840
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日本語をいちいち翻訳すると飽きてしまうので

絵を見ながら話を伝えたのですが

子供たちは最初から真剣に見ていました。

『やまんばって女の人はね、山で一番の力持ちなんだよ。』

見るからに怖い顔の鬼が出てくるのですが、誰一人怖がらずにじっと話を聞いていて

子供を見つけたので食べようとしたと言っても

そんなに驚いたり心配したりしないで

話の先を聞こうとみんなじっと集中していました。

赤い髪の小さな女の子まゆが

火を焚くのに頼まれた小枝を拾うのではなく

大きな木を一本引っこ抜くところでみんな鬼と一緒にびっくりしたり

鬼を紹介したかった私としては、ちゃんと注目してもらえて嬉しかったです。

昨日はその本の説明みたいな感じで私が話をしたので

今日は英語のしっかりした本を読もうと思って

保育園に合った下の絵本を読みました。

でも まゆとおに ももう一度読んでほしい、疲れてないから~とみんなが言うので

異例の本2冊読み聞かせになりました。

お家に帰ってこのお話をお母さんに聞かせたという子供もいたそうで

その絵本が見られてよかったと言われました。

結構本にそった話を教えてくれたそうです。

3歳でも侮れません。

さて下の絵本は、浜辺の砂の中から小さい鬼が一人二人と出て来て

夜中に太鼓を叩くお話です。

去年のおやつの時間に日本語の数の数え方を教えていたので

この絵本で出て来た時は、子供たちもなんだか知ってるぞ~と言う顔をしてました。

明日は鬼の写真を撮ってこなくちゃ。

Ten Oni Drummers/Matthew Gollub

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うちにある、鬼の出てくる絵本は下です。


泣いた赤おに (日本の童話名作選)/浜田 広介

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おにのおめん―まめまきのおはなし (行事のえほん)/神沢 利子

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ふくはうちおにもうち (えほんのマーチ (10))/内田 麟太郎

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紙芝居は持ってないのだけど、見つけたので貼っておこう!いつか紙芝居が欲しいです。

保育園で紙芝居があると便利なんだけど作るまでは時間がないです。

ふくはうち おにもうち (紙芝居ベストセレクション)/藤田 勝治

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