私が元旦那のママと会ったのは、彼女が亡くなる数年前だけです。

彼女は既に、緑内障を患っていたり

その他、体のあちこちにガタが来ていたようですが

その割には一人で暮らしながら、寝たきりになったのは亡くなる数ヶ月前だけだった気がします。

(ちょっとその頃の記憶が余りないのですが)

彼女は、乳がんで片方の乳房を切断したり

他の病気で、手術を色々受けていたそうですが

家族に言わせれば、必要ない手術を受けて

自分の身体にダメージを与えていると言っていました。

自分の身体を傷つける行為は、

アメリカのティーンに大流行の摂食障害や

自殺願望を抱くことだけではなく

彼女のように、手術をやたらと受ける姿勢にも見られると思います。

(複数に及ぶコスメティック手術は、傷つける行為ではないですが、別の意味で病気です。)

彼女は、彼女の身体にメスを入れてもらうのが好きだと

家族が言っていました。

でも、その結果は悪くなる一方でした。



緑内障に関しては、医学的な視野から

マリファナを吸うように医者に勧められ

マリファナを買っても良い、身分証明書を持っていました。

彼女は、マリファナを購入する関係から

たくさんのゲイの人たちと仲良くなり

ある意味、崇拝されていました。

80歳を過ぎてマリファナを吸っている人と言うことで

テレビのニュースにもなったのです。

女王様のように、我侭気ままのママでも

一緒にマリファナを吸っているゲイの友達は

彼女を粗末に扱いませんでした。

彼女の身の回りの世話をしてくれていたのも

家族ではなく、一人の男性でした。

ある年のゲイパレードでは、メインのオープンカーに座り

上等のマリファナを5時間くらいずっと吹かしていたと言って

その後、大変なことになって

家族がみんな呆れていました。

『吸う振りをするだけでよかったのに、本当に吸ってるんだもん!』とみんなが言っていました。

自分の親に愛された記憶がない彼女は

みんなに注目されると、歯止めが利かなくなってしまったのかも知れません。

彼女の場合、することが何でも大げさで極端だったようです。


彼女は、視力を失わない為にマリファナを吸っていましたが

マリファナの副作用の『食欲増進』は彼女の体調をさらに悪化しました。

元から、この家族はみんなEating Disorder があると言っていますが

ママを筆頭に、お姉さんもお兄さんも、元旦那も

食べ過ぎても食べ過ぎても、食べることがやめられないのです。

私の元旦那は、体が大きいからと言う理由もあったけれど

マリファナを吸うと、さらに馬鹿みたいに食べ続けていました。

(その所為かどうか、今頃になって腸にポリープが出来て手術したらしいです。)

でも自分はさておき、彼のママやお姉さんが食べすぎだと言っていました。

もしかしたら、子ども時代からのストレスで

みんなが過食になっていたのじゃないかな?


もちろん、その過食のせいで

義姉は凄く太っていて

色んな病気を併発し、今は薬漬けで

今までの彼女のような脳みそではなくなってしまったと

彼女の娘が嘆いていました。

『昔のように、会話を一緒に楽しんだり、ゲームを一緒にしたりした、

知的で面白かったお母さんに会いたい。』と彼女は言っていましたが

もう、元に戻ることはないでしょう。


つづく