この前、RMの終了時のミーティングで 特に目立ったことは無いねえと

みんながまったりとしていたので

園長が世間話をしました。

『最近孫が出来て、公園に行くようになったけど

どうしちゃったの、最近の公園に来てる親達はみんなおかしいわよね。

私は周りを見て思わず

"Attention all workers!" って注目させて、子供の面倒を見るように言おうかと思っちゃったわ。

(RMでは、おやつや片付けのアナウンスを万歳をしてこの声かけで、伝えます。)

携帯電話でお喋りしていたり、テキスト?を打っていたり、コーヒー飲んでおしゃべりをしてたり・・・。』


そうそう、私はそれを公園のナニーたちを見て思ったので

自分が幼児教育の専門家になろうと思ったのです。

「あんな人たちに子供を任せてたら、お先真っ暗!」って思ったので。

でも、自分の子供を育ててくれてる人たちに、社会の最低賃金程度しか払わないのだから

その辺は仕方ないなあ・・・とも思っていたので

子供や子育ての大切さの意識を高めるところから、私の仕事にしよう!なんてことも考えました。


子供が生まれてから、3年間の経験って

脳の成長にも、その子の人生にも凄く影響を与えるんです。

その3年間で、一生が決まるといっていいほどです。

話はそれるけど、脳の発達の勉強や乳幼児の絆の話を聞いて

【三つ子の魂百まで】って本当だよ、って思ったくらいです。


その時期に、朝から晩まで子供の面倒を見てくれる人間を大切にしなかったら

子供の能力も、最低限程度しか伸ばしてもらえるはずがありませんよ。

人によるけど、安いナニーさんなんか

子供を放ったらかしでおしゃべりばっかりしてたし、子供が身体の成長の為に必要な運動も

そばに行くのが面倒だからと言って、【危ないから駄目!】と言って脅して遊ばせないようにしてました。

毎日、危ないとお経を唱えられていたため

子供たちは、挑戦することも無く

上ったり降りたり、身体に必要な運動は、殆ど避けていました。

これは、新手の仕返し?とか思ってしまった。

給料が低いので、腹いせに

子供の成長を促すことはしない!なんて・・・・

いや、ただものぐさなだけです。


でも、園長が言ってるのは、週末の公園

つまり、その子供たちの本物の親達です。

その親達は仕事のプロではあっても、子育てのプロではないんですよ。

当たり前だけど。

平日は仕事が忙しくて子供のことを見てないし

週末だって、子供よりも社交の為に公園に行ってますから・・・


しかも、自分のほうがお金をたくさん稼げる有能な人間だというおごりから

子育ての経験者の話は大抵聞きません。

『私の子どもなんだから、私の思ったように育てるわ!口出ししないで頂戴!

子供の育て方は、私たち夫婦で方針が決まってるんです。』
なーーんて


本当に子供にとっては、かわいそうな世の中です。

私は実を言うと、その優雅にお喋りしてるお母様方を横目で見ながら

ちょっと羨ましいと思っていました。

ハリは、ハイハイを始めたすぐに

ホンのちょっと目を離した瞬間で遊具からどうにかして降り、

そこから砂場を離れ

階段を降り

もう少しで道路に下りるところだったところを

そばで見かけた人に捕まえられ

公園に連れ戻されたのです。

『この赤ん坊の親は誰!?』っとすっごく非難的な言い方で

その男性が連れ戻してくれました。

『あ!どこに居たんですか?今探していたのに!』

ハイハイをし始めたばかりの子供が

ホンの数分で(5分も喋っていません)

そこまで遠く離れた場所へ行けるなどと思っていなかった私は

(ハイ、赤ん坊を甘く見ていました。いえ、ハリを甘く見ていました。)

その日のことを報告して、元旦那に

『これからは、絶対に目を離すなよ!』と言われましたが

言われなくても、当たり前だ!と言う位 後悔してました。

『事故に遭わなくって良かったよ。道路に出なくっても、犬に噛まれたり誘拐されたり・・・・。』

『はいはいはい、これからはそばにずーっと立ってますよ。』

と言うことで、私はハリのそばを片時も離れられないことに気づいてから

必然的に、人と会話をすることが出来ないようになりました。

常にハリと移動してる私と

移動しない赤ん坊達のそばに居る母親達では、会話が出来ないんです。


ちょっと見ると、ハリと同じ年頃の赤ん坊達が

砂場に座って目の前の砂をシャベルでいじってる間

お母様たちは一時間でも二時間でも社交の輪を広げていました。

私は、そこに混ざっても

ハリがじっとしていないので

『社交より、ハリの安全が第一!』

ママ友を作る夢は諦めました。

本当に、止まっていられなかったんです。

しかも、めちゃくちゃ早い。


それなので、ハリが二歳になって

フェンスとドアつきの公園のそばに引っ越したときは

どんなに嬉しかったことか・・・


でも、ハリの危険度は増える一方で

安心して放っておける状態ではなかったので

結局は、余り変りませんでした。


今になって考えたら、子供のそばに居ることは私にとっては当たり前だったので

子供たちの観察も良く出来たし、今の仕事の基礎を作り始めていたということで

喜んでおります。