【不登校】心を休める秘訣は「聞く」にあり! | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは。

マスターインストラクターの谷川明子です。


私は高校生の時に3年間の不登校経験があります。

娘も中学1年から不登校、行ったり行かなかったりを繰り返し20歳になりました。


先日、不登校新聞の代表・石井志昂さんのお話を聞く機会がありました。

『不登校新聞』とは 当事者・経験者の本音が詰まったインタビューや不登校の今が知れる日本で唯一の不登校専門紙。

石井代表は14歳で不登校に、19歳で不登校新聞の記者になり20年間、紙面作りに関わっておられます。

不登校と言えば、石井さんというくらいの不登校の専門家です。

 

 

 

学校を休んでいる子の心はどこにいると思いますか?

 

 

「学校に行っていなくても、学校に行かなきゃ行かなきゃって思う日々は、心が登校しているのと同じ」

お話の中のこの言葉に、30年以上前の自分の感覚が、言語化された気がしてグッときました。


今日は行けるか行けないか…

親と毎朝そんなやり取りをしていた、まさに学校に行けても行けなくても苦しかったあの頃。

私の心は、どこにも行けなったんだな、と、今やっと納得がいくような気がしたのです。


事実としては、学校に行けなくて家にいるのですが、家だから安心というわけではありませんでした。

親も先生も困らせている自分、そんな自分は消えてしまいたい

今日も行けなかった、明日は行けるだろうか…。

でも、その不安を周りに悟られまいとしていました。

余計に心配をかけるから。


心は学校に行って、今は何の時間だとか、今日は本当は行ってあれをしなきゃいけなかっただの考えてしまう

学校の時間が終わると、少しホッとして、夜はまた朝が来ることが憂鬱、そんな日々でした。

心が学校に行かなくなったのは、「休学」という形で、

もう今は行く必要がない、

とハッキリした時だったな、と30年を経て振り返りました。

 

 

 

学校に行っていないのに休まらない心

 

 

 

不登校を経験した娘も、同様です。

「行きたい(行かなきゃいけないから)けれど、行けない」

と言っている間は、体は家に居ても、心は学校に行っていたのだろうなと思いました。


そういう娘を見ながら、私も一緒に心は学校に行っていましたね、きっと(^^;

親になってもまた、心は一緒に登校して、疲れ果てていました。

娘は、私立の中学を退学して、行くつもり全くない公立の中学に編入した時、心が学校に行かなくなったのかなと思います。


”心が学校に行かなくなる”

これが本当の意味の「休む時間を持つ」ということなのだと、とても合点がいきました。

そこが実は、不登校回復の真のスタート地点で、そこから行きつ戻りつがあっても、回復に向かうしかない、ということ。


「暇だ!」

の連呼を合図に、子どもが動き出していくという過程は、千差万別の不登校のケースであれど共通している事なのです。

 

 

 

心を休めるためにできること

 
 
子どものこころが学校に行かず、安心してまず休めるサポートしたらポートしたらいいか、親としては気になるところではないでしょうか。


『行きたいけど行けない』

この言葉に

 行きたいなら…と、なんとかしてやりたくなったり

 行けないのなら…と、行かなくていいよと許可を出さなきゃと思ったり

しがちです。


こんな時こそ「聞く技術」の出番です。


行きたいけど、行けない。

どちらも本当、の子どもの気持ちを、そのまま「聞く」技術が私を娘を、何度も救ってくれました。

回復のプロセスに欠かせない、「雑談を聞く」「不満や愚痴も付き合う」なんていうのもまさに、「聞く」のスキルの見せ場です。

子どもが安心して、一旦休める秘訣は「聞く」にあり!!なのです。

そして私たち親も、聞いて欲しいときに聞いてもらえる環境を、自分にも作っていくことが大切なのだと思いました。



最後までお読みくださり、ありがとうございました。