やっとこの着物を着ておでかけできるーーーと大喜びで、本当は出かける寸前の一番最後に着付ける予定でしたが、早く！早く！とせがむので一番最初に出来上がりました。
家族をはじめ、いろんな人に「可愛い可愛い」と言われるので、調子に乗りおどけています。おすましでにっこりしてごらんと言えば、なぜだか下唇を噛み引きつった笑顔…これが３歳というものなのか、２歳半の頃のようなあどけない表情ななかなか写真に納めることはできませんでした。
娘の着物は私が３歳の七五三で着たもので、母方の祖母が染め、父方の祖母が仕立てたもの。母方の祖母は、私がまだ幼い頃、祝まな氏のもとで紅型染をしていました。祝まな氏とは、芹沢銈介氏に出会い感銘を受け、芹沢門下生のもとで修行ののち、独自の紅型染を制作した人です。沖縄の紅型よりも色が優しく可愛らしい独特の小紋なのが特徴です。日本橋三越での展示会の際は祖母も手伝っていたので、幼い頃母に手を引かれて遊びに行った思い出があります。
母方の祖母は２０年前に他界しましたが、祖母が残してくれた着物が我が家にはたくさんあります。そこで、このたびの七五三で母娘３代、祖母の着物を着ました。
母（右）は、銀杏にちょうちょ
私（左）は、紅葉松菊
わたしの着物は、なんと私が７歳の七五三のときに着た着物を、大人サイズに仕立て直したものです。なので、娘よりちょっと派手ｗ とっても気に入っている着物なので、ここぞ！という時によく登場します。でも色が派手なので、そろそろ卒業かな～。
わたしも帯揚げを一文字にしてみました。ちょっと調子に乗りすぎたか！？
母、私、娘。母娘３代で母方の祖母が染め、父方の祖母が仕立てた着物を纏い、まるで母娘４代５人が着物を通して集結した夢のようなひとときでした。
妊娠中、おなかの中は女の子だとわかったときから、楽しみで楽しみで待ち遠しかった七五三。無事迎えられることが出来て本当によかった。そしてなにより、娘が大喜びで着物を着てはしゃいでいる姿が微笑ましく嬉しかったです。
これからも娘がすくすくとまっすぐ成長していきますように。そして、この着物たちを大切に受け継いでもらえると嬉しいな。
…いまは着物で冊にのぼっちゃうおてんばだけどね♪
by kaoringo
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