このシリーズでは、小学校の算数で、「ここでわからなくなると、あとに進めない」という壁について、考えてみたいと思います。

あるいは、算数や数学でわからなくなったら、「この辺がわかっていないかもしれない」と思われるポイントでもあります。

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今回は、小2くらいにならう、「100より大きい数」を取り上げます。

 

たとえば、80+30 のように、答えが100を超える数になる計算を解くためには、まずもって、100を超える数の数え方がわかっていないといけません。

 

しかし、「88,89、90、91…」と口で数えていったときに、「…99,100、??」と100の次がわからない生徒さんもおられます。

 

仕組みとしては、やはり10進法ですから、たとえば、

 80+30 

→ 80+(20+10) 

→ (80+20)+10 

→ 100+10 

→ 110

というように考えます。100のまとまりと、それ以外とに分けて考えます。

 

しかし、こういうのは、頭で考えるより前に、習慣にした方がよいです。

 

小さい頃から「湯船で100まで数えて」ということは習慣になっています。が、意外とその次を知らない場合があります。

 

ですので、おおげさかもしれませんが、おふろ学習は、非常に重要です。まず100まで数えられるかどうかは、非常に大きいです。そして、できれば、100超えも練習しておきましょう。のぼせないよう、無理はいけませんが…。

 

同様に、「…,998,999,??」と1000が言えないというようなこともあります。

 

ですから、「一、十、百、千、万、億、兆、京、垓…」も、とりあえず口で言えるようになっていることが大事です。また別バージョンとして、「一、十、百、千、万、十万、百万、千万…」も是非やってください。骨董品鑑定のテレビ番組でも、合い言葉みたいに出てきますが、勉強にも非常に役立ちます。

 

さらに、「100が10個でいくつ?」という問題も、よく出てきます。上のような習慣があると簡単に解けますが、詰まってしまう場合もあります。

 

そういうときは、100のまとまりを意識して、ちょっとずつ増やして考えます。

100が1個で、  100

100が2個で、  200

100が3個で、  300

    ↓

100が9個で、  900

100が10個で、1000

「じゅうひゃく」じゃなくて「せん」と読みますよ! と一言付け加えておきます。

 

ついでに、今度は1000がまたひとまとまりであることを教えておきます。

1000が1個で、  1000

1000が2個で、  2000

1000が3個で、  3000

    ↓

1000が9個で、  9000

1000が10個で、10000

 

という具合にやってみてください。