解き方が間違っていようがお構いなしに、夢中で問題を解かれる生徒様のケースを考えてみます。
いわゆる「猪突猛進」のタイプの方です。
あまり考えずに、ひたすら問題を解き続けるわけです。
当然ながらほぼ正答できていない、なんてことが、しばしば起ります。
講師がいくら正しい方法を教授しても、自ら間違った方法を選んでしまわれます。
その場で「間違えないようにしよう」としても、なかなかうまくコントロールできません。
しかも、その間違った解き方を繰り返し練習しているわけです。
間違った解き方の癖付けをしてしまっています。
時間と労力を相当損している、そんなふうにも見えます。
さて、このような場合、どういう対応が有効でしょうか。
講師の側に必要なことは、忍耐強く長期的視野に立って生徒様を信じることです。
まず、明らかにやり方が間違っていることが見て取れたら、すぐさまストップを掛け、やり方を直していきましょう。
次にお直しです。間違えた問題について、生徒様が答えをどのように作られたかをできるだけ分析して、どこを直せばよいかを指摘します。そして、正解するまでお直しをして頂きます。
さらに、一度お直しをした問題については、かならず宿題としてもう一度解いて頂くようにします。
このような地道な作業が必要です。一朝一夕に改善されるわけではありません。
でも「継続は力なり」です。
そのうち少しずつ改善が見られるようになります。
それまでの間、「いつか正しい解き方に気づいて実践をされる!」と信じて待ってあげてください。
不思議なことに、いつかかならず開花されます。
急にわかるようになっておられたりします。
それを信じて、待つのです。
やり方の修正を頻繁に
どこで間違ったかを細かく分析
できるまでお直し
同じお直しを宿題にも出す
信じて待つ