今までドラマ、映画のレビューを書いてましたが、MVでもストーリー仕立てで面白いものが結構あるんで紹介していこうと思います。
今回紹介するのは久保田利伸の『声にできない』。
この曲は東野圭吾の同名ベストセラー小説を映画化した『夜明けの街で』のエンディングテーマです。
映画は不倫の恋に溺れていく男女を描いたサスペンスらしいです。制作者側は「大人の恋を歌い上げてほしい」と久保田利伸に楽曲制作をオファー。久保田利伸は以前から彼の代表曲『missing』と同じ世界観の曲を制作したいと考えていて、そのアイディアを制作者側に提案したところ、映画のテーマにピッタリとハマり、この曲が作られることになったそうです。
『missing』と同じ世界観ということをふまえて二つの歌詞を比べると面白いですよ。『missing』には「言葉にできるのなら 少しはましさ」というフレーズがあります。この歌詞にリンクするかのようなタイトル『声にできない』。そして歌詞には「たどり着く場所もないまま 閉じ込められたmissing you」とある。聞いていて思わずニヤリとしてしまう仕掛けがニクいです。
今回紹介するのは久保田利伸の『声にできない』。
この曲は東野圭吾の同名ベストセラー小説を映画化した『夜明けの街で』のエンディングテーマです。
映画は不倫の恋に溺れていく男女を描いたサスペンスらしいです。制作者側は「大人の恋を歌い上げてほしい」と久保田利伸に楽曲制作をオファー。久保田利伸は以前から彼の代表曲『missing』と同じ世界観の曲を制作したいと考えていて、そのアイディアを制作者側に提案したところ、映画のテーマにピッタリとハマり、この曲が作られることになったそうです。
『missing』と同じ世界観ということをふまえて二つの歌詞を比べると面白いですよ。『missing』には「言葉にできるのなら 少しはましさ」というフレーズがあります。この歌詞にリンクするかのようなタイトル『声にできない』。そして歌詞には「たどり着く場所もないまま 閉じ込められたmissing you」とある。聞いていて思わずニヤリとしてしまう仕掛けがニクいです。
同じ世界観を歌った曲でも雰囲気がまた違うのも興味深いです。ひたむきでナイーブさを感じさせる『missing』の歌詞。『声にできない』では刹那的で離れられない感情を歌っています。ちょっと青さのある20代に書いた歌詞と艶のある40代の歌詞の違いにぜひ注目してほしいです。
さて、MVですが、この世界はまさに映画『CUBE』の世界ですね。でも、『CUBE』は死のトラップをくぐり抜けて脱出を試みるホラーなのに対し、こちらは脱出を試みるというよりも引き離された恋人を追いかけ続けるラブストーリーになってます。
場所はこんな感じ。謎の立方体の小部屋が無数にある集合体みたいな異次元空間。この部屋の位置はランダムに引っ込んだり出っ張ったり、左右にズレたりして変化していると思われます。
この空間にある別々の部屋で目覚める男女。男は意識を失って横たわっている。女は何かを思い出したような、そうでないようなぼんやりとした表情をしている。
自分が奇妙な空間に閉じ込められていることに気づいた女は脱出ルートを探そうとする。しかし、出口はどこにも見つからない。
突如二人の前に出現する扉。
目覚めた男は扉を開けて、隣の部屋に移動する。
別の部屋から脱出した女は部屋を移動する男の後ろ姿を見つけ、喜び、追いかける。
…が、扉がまた突然消えてしまう。
女は悲しみの涙を流す。
女の流した涙が、雨となって男のいる部屋に降ってくる。
悲しみから女の真っ白な服は赤く染まっていく。
その瞬間、重なり合っていた男のいる部屋と女のいる部屋の壁がスケルトンに変化し、互いを見つけた二人は必死に壁越しに手と手を重ね合わせる。
しかし、赤く染まった女の服がまた白く戻っていくのに合わせて壁も見えなくなってしまい、二人の部屋を隔てる新たな空間が生まれてしまう。
動き始める立方体。
男は再び見つけた扉を開くが、そこには無限に広がる空間が存在するだけ。
女はいつか見た風景の絵を眺めている。
この後また冒頭の横たわっている男の映像が出てくるんですよね。
なので、また同じことがループするんでしょうね。恐らく、だから最初の方のシーンで女が何かをぼんやりと眺めている映像が出てくると思うんです。この絵を見て何かを思い出してる設定だと思うんですけど。男は記憶を失い、女だけ記憶が蘇り、相手を求めてさまようという設定が切ないです。
さて、MVですが、この世界はまさに映画『CUBE』の世界ですね。でも、『CUBE』は死のトラップをくぐり抜けて脱出を試みるホラーなのに対し、こちらは脱出を試みるというよりも引き離された恋人を追いかけ続けるラブストーリーになってます。
場所はこんな感じ。謎の立方体の小部屋が無数にある集合体みたいな異次元空間。この部屋の位置はランダムに引っ込んだり出っ張ったり、左右にズレたりして変化していると思われます。
この空間にある別々の部屋で目覚める男女。男は意識を失って横たわっている。女は何かを思い出したような、そうでないようなぼんやりとした表情をしている。
自分が奇妙な空間に閉じ込められていることに気づいた女は脱出ルートを探そうとする。しかし、出口はどこにも見つからない。
突如二人の前に出現する扉。
目覚めた男は扉を開けて、隣の部屋に移動する。
別の部屋から脱出した女は部屋を移動する男の後ろ姿を見つけ、喜び、追いかける。
…が、扉がまた突然消えてしまう。
女は悲しみの涙を流す。
女の流した涙が、雨となって男のいる部屋に降ってくる。
悲しみから女の真っ白な服は赤く染まっていく。
その瞬間、重なり合っていた男のいる部屋と女のいる部屋の壁がスケルトンに変化し、互いを見つけた二人は必死に壁越しに手と手を重ね合わせる。
しかし、赤く染まった女の服がまた白く戻っていくのに合わせて壁も見えなくなってしまい、二人の部屋を隔てる新たな空間が生まれてしまう。
動き始める立方体。
男は再び見つけた扉を開くが、そこには無限に広がる空間が存在するだけ。
女はいつか見た風景の絵を眺めている。
この後また冒頭の横たわっている男の映像が出てくるんですよね。
なので、また同じことがループするんでしょうね。恐らく、だから最初の方のシーンで女が何かをぼんやりと眺めている映像が出てくると思うんです。この絵を見て何かを思い出してる設定だと思うんですけど。男は記憶を失い、女だけ記憶が蘇り、相手を求めてさまようという設定が切ないです。
絶望の中で一瞬だけ起こる奇跡、その喜び、高揚、そしてその後に訪れる喪失感。楽曲の「許されない愛」というテーマが独特の世界観で上手く表現されたMVだと思います。
ちなみにこの女性は中国の有名な女優さんらしいです。50数名のアジアの有名女優の中から選ばれただけあって見ているこちらまで胸が詰まるような演技ですね。
MVは下記から見ることができます。
MVは下記から見ることができます。