「 3.10大館~続き~ 」
例えば、国は原発事故後、食べ物や飲み水の基準値を引き上げました。
昨年4月に見直されましたが、1年以上の間、高い基準値のままでした。
その現状に対して、全国168団体が共同で公開質問状を出しました。
これに対して、厚生労働省は、何と回答したと思いますか?
・ただちに影響が出るレベルがどういうものか、厚生労働省は知らない。
・食品の暫定基準値では、あとになって健康被害が出るかもしれない。
・外部被ばく、内部被ばく全体についての被ばく管理は、どこが管轄しているのか知らない。
…これが、回答です。
絶句するしかありませんでした
もちろんこれは、福島だけに流通している食べ物の話ではありません。
日本国内どこでも、普通に売られていた食べ物の話です。
しかも、検査しているとはいっても、放出された核種が30種類以上ある中で、測定しているのはセシウム134・セシウム137・ヨウ素131などのγ線だけです。
もちろん、全品検査などできません。
年間検査数では、日本はベラルーシのたったの数%程度だそうです。
放射線には、プルトニウムなどに代表されるα線、ストロンチウムなどに代表されるβ線、ヨウ素・セシウムなどに代表されるγ線、X線、中性子があるそうです。
が、セシウム134が主に出しているのは、β線とγ線の両方です。
セシウム137については、β線もγ線も両方出していますが、主に出しているのはβ線のほうです!
にもかかわらず、測定はγ線のみです。
ですから、せめて今測定しているものについては、限りなくゼロを目指してもらいたいのです。
「ゼロをめざす」と掲げているのに、検査の検出限界値が50ベクレルであったり、給食の検査でも10ベクレルや20ベクレルであったり…
国の基準値が、100ベクレルに下げられたとはいえ、今の状況は私にとっては、残念ながら安心できるものではありません。
~続く~