そうそう・・今日一番書こうと思って、ド忘れしていたこと。
私たち医療業界の人間は、ちょくちょく、意識のない患者様を
相手にすることが、あるんだけど・・・。
一時、昏睡状態の患者様が、回復されると・・・私たちは、
「おかえり!!」だとか・・・「おかえり!戻ってきたね!」
とか、そんな風に言うのですが・・・。
というか、声をかけるのです。
新人の頃は、その「おかえり!」って言葉が、
あんまりピンとこなかったのよねぇ・・。アフォだからさぁ。
でもね・・・数年救急の仕事に関わってくると、
お約束のような「おかえり!」に変化して、何の感情もなく、
ルーティンのような「おかえり!」なわけ・・・。
でもさ、それって全然嬉しくないような・・・。
そんな事を気付いたのは、しばらく経ってからで、
当時、たまたま・・・膵臓に疾患のあるお父さん・・・
低血糖昏睡で来たんだけど・・・息子さんの中学生も
一緒について来たのね。父子家庭だったのよ!
で、中学生なのに、その男の子!すんごくしっかりしていて、
でも・・・何度もこんな状態で運ばれて来ている
お父さんも見ているわけで、私には、
頑張って平静を装っているけど、充分すぎるくらい
動揺していたのが、わかったのね。
ちょうど、その時は、低血糖状態が長かった状態で、
こちらに来たので、痙攣しはじめていたのね、
(いつも以上に内心焦っていたけどさ・・・・)
ただでさえ、やせ細った身体と、筋のようになった
血管を医師と一緒に何とか探して、何とか・・・・
意識を取り戻してくれたんだけど・・・・。
そして、私は・・・息子さんの所へ行って、
お父さんに会えますよ!って声をかけたわけ、
そうしたら・・・その息子さん・・・・
満面の笑みで「お父さん!おかえり・・心配したよ。」
って、言いながらニコニコお父さんと話し始めたの。
そのお父さんも「ただいま!どれくらい居なかった?」
なんて話していたんだけど・・・・。
そんな心からの「おかえり!」を言ってなかったって、
思った時、自分のこと凄く、恥ずかしく感じたのね。
それ以来・・・私もあの時の息子さんのような
心から「おかえり!」って、患者様に言うことに
してるんだけどさぁ・・・・。
結構・・・この・・・ただいま!おかえり!・・・
つくづく良い言葉だよなぁ・・・って思いだした事を
書きたかったんだぁ・・・。
そんだけ・・・・・。