私は、男兄弟の中で育ちましたので、子供の頃に
女の子らしいという事をしてこなかったのだと思う。
子育てをしておりますと、様々な場面で忘れていた記憶が
呼び起こされるもので御座います。
本当に不思議です。ある日突然思い出す事もあれば、
子供と関わっていて、ハッと気付いたりと・・・いわば、
自分の過去が頭の中に入ってくる「イタコ」のような感じ。
ただし、ここは恐山ではなく、それよりも殺伐とした
東京の霊場というより、この地域が流刑地のようだ。あはっは!
そして、ろくに本など読まなかった子供だったのが、
そんな私を夢中にしてくれた一冊が御座いました。
タイトルが痛い・・・「冒険ハンドブック」ってやつである。
そこでは、野外生活に関する記述があって、内容は
うろ覚えなのであるが、その野外生活に至る経緯が、
災害による若しくは、遭難したという過程のもとでの
衣食住に関するマニュアルなのであった。
この時点で、子供だけってありえないし・・・・。
子供版BE-PALの昭和版のような内容だ・・・。
火のおこし方からヘビやその他の毒に当たった時の
処置方法から食料・水の確保までのサバイバルブック・・・
この時点でかなり私は、痛い・・・。
頭の中では、一人でサバイバルする妄想でいっぱいなのだ。
その時に不安はなく、ワクワクしているのだ。
そして、さらに痛い私は、何故か風呂道具一式を風呂敷に
包んで「家出の練習」をしたのである。
(何故、懐中電灯だとか思い浮かばないのか?アホだ。)
というのも「お父さん、お母さん長い間(7歳くらい)お世話に
なりました。これから家出をさせて頂きます。」と
三つ指ついて、嫁に行くドラマのような事をやっていたのである。
家出なのに、何でおことわりを
してるんだ?自分!!えっ!![]()
などと、何てこっ恥ずかしい、劇団ひとりな野郎なんだ!
しかも、父母に笑われるでもなく、反応は、
「フーーーーンッ」で、何か?
そんな反応だったと記憶する。つくづく冷たい親だ!
もし、私が今娘に同じ事を言われたら
もっとそのリアクションを派手にするだろうし、
キャンプにでも行く計画くらい立ててやるのに・・・。
だけど、本当に痛い子供だった・・・・。
娘のセーラームーンを笑う資格は私にはない。